安倍がすべきこと

トランプはまるで西部劇の主人公を演じているかのようだ。

アメリカとイランが戦闘態勢に入っている中、トランプは気に入らない相手を撃ち殺す役を地でいっているかに見える。報復の応酬は失うものの方が大きく、最も被害を被るのはアメリカとイランの両国民であることを理解しなくてはいけない。

イラン革命防衛隊司令官のソレイマニをドローンで殺害したことで、イラン側は報復を宣言。それに対し、トランプはイランが報復してきた場合、イランの52施設を攻撃するとツイッターで反撃。いまのところ両者がひく様子はない。

トランプの論理はこうだ。米人記者に語っている。

「イランはアメリカ人の殺害が許され、拷問することも許されている。路上で爆弾を使用して、アメリア人を殺害することが許されている。その状況下で、アメリカ人はイランの文化施設に触ることもできなっていうのか。そんなわけはないだろう」

銃を持ち出して、情け容赦なく相手を撃てた時代は150年ほども前のことだ。いまは国際法があり、多くの戦争を経験して積み重ねてきた見識と倫理があるはずだが、トランプの眼中には入ってこないようだ。

入ってきたとしても、軍事行動を慎むという選択肢は取らない可能性が高くなってきた。イランもアメリカに対する嫌悪感は相当ななもので、総合的な戦力では勝てないとわかっていても強気な態度にでている。

ここは日本を含めた先進国のリーダーが両国の仲裁にあたる必要がある。全面戦争に入る前に、安倍にはワシントンに飛んでほしい。ゴルフをしてる場合ではない。(敬称略)