いまから13時間ほど前(日本時間4日午後10時頃)、トランプはツイッターで、同日午前に北朝鮮から発射された飛翔体(たぶんミサイル)についてのコメントを出した。驚くほど前向きで肯定的な内容だったので、こちらが驚かされた。
これまでアメリカ政府は北朝鮮がミサイル発射や核実験をするたびに非難してきたが、今回は「いまの世の中いろんなことが起きますから」とトランプは述べたのだ。ミサイル発射を「いろんなことが起きますから」で片付けたところにトランプの金正恩に対する期待の高さがあるし、金正恩が2人の約束を破るわけがないだろうといった楽観をみる。
北朝鮮が今後大きな経済発展を遂げるために、金正恩は米国とこれまで協議してきた内容を「中断または中止する」わけがないとの態度である。4日午前に発射した飛翔体は何かの間違いであってくれといわんばかりの対応だ。
ミサイルが発射された時間からツイートまでの時間が長かったことから、トランプは安全保障担当補佐官たちと協議をしたあと、北朝鮮を刺激しない方針に落ち着いたとも思える。いかにトランプがいま米朝関係を大事にしてきるかのサインでもあるが、こうした懐柔策が通用するかどうかはわからない。