ヒラリー・クリントン前国務長官が窮地に立たされている。

4月上旬に2016年大統領選挙への出馬を予定している中で、電子メール問題で共和党関係者や保守系メディアから一斉攻撃を受けている。

同問題の発端は3月4日、ニューヨーク・タイムズ紙がスクープ記事を載せたことにある(私はヒラリー、もっとまともな攻撃材料はないの?)。

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雪をかぶったホワイトハウス。あかりが灯った部屋は大統領執務室。

by the White House

次世代に向けて

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1年半の修復作業を終えて、いま東京上野の東京国立博物館で檜図屏風(ひのきずびょうぶ)が展示されている。安土桃山時代に描かれた作品(1590年)で、筆者は狩野永徳と言われている。

雨が降っていた火曜日の閉館直前にすべりこんで、作品を観た。襖として仕立てられていたものを、屏風に仕立て直してある。金箔が輝き、碧色と檜の茶色のコントラストが鮮烈である。

400年以上も前に描かれた作品とは思えないほどの仕上がりで、これも地道な修復作業があってのことだ。

過去400年のあいだに何回かの修復が行われているが、国宝指定されている作品を100年先の人たちに観てもらうために手を入れていく作業は貴重である。

少し大げさな言い方をすれば、日本人の遺産を将来につなぐということで、日本政府はこうした分野にもっと予算をさいていい。

ある本屋の終わり

東京、池袋にある本屋「リブロ」が6月末で閉店する。

私がもっとも頻繁に立ちよる本屋であり、もっとも好きな本屋なので、なくなるのはたいへん残念である。

2014年2月期決算は黒字だったというから赤字が理由ではなく、トーハンと日販の駆け引きのなかで、現在の居場所である西武百貨店から出なければいけなくなったらしい。

数年前、本を読むためにタブレットを購入したが、いつの間にか紙の本に逆戻りしていた。アメリカではもうハードカバーもペーパーバックも、売上では紙の本よりも電子の方が上である。

けれども、私はどうやら時代と逆行しているようだ。本屋のなかを歩き回ると、学生時代に感じた喜楽がよみがえる。

本を手にして目次を一瞥し、著者の経歴をみて、本文を少し読むという行為は本屋でしかできない。しかもかなり短時間で数十冊の本に目を配らせることができる。

池袋リブロは本のショールームといえるような店構えで入りやすかったし、本を手にとりやすかった。

ただ本屋はもっと知恵を絞れる気もしている。これまで考えも及ばなかった店内のレイアウトがあるはずだ。さらに店舗内で電子書籍の割安なダウンロードを提供することも可能だろう。

リブロは現在、他に店舗スペースを探しているらしいが、候補地探しは難航しているという。

その場から姿を消すということは、友を失うような寂しさがある。

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さまざまな新ビジネスがこれまで米国で産声をあげてきた。「ベンチャー」と呼ばれる新興企業が数多く起ち上げられ、大企業に成長していった組織も少なくない。

今回は、日本ではまだ始められていないが、今後日本でも始められるかもしれない新ビジネスの全体像を記していきたい。

社名は、米コレクション・エデュケーション(CDC)。ユタ州に本社を置く企業で、日本語に訳すと「更生教育社」になる。罪を犯した人を教育し、更生させる業務だ。ただし、更生施設を運営しているわけではない。

顧客は全米の万引き犯である。どういうことか(万引き犯を顧客にした米国の新ビジネス)。

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