ホンダが2月23日、社長交代を発表した。 すぐにインターネット上でニュースが流れたが、日本の主要メディアと外国、特に米国の主要紙の報道内容にズレが見られた。

正確に記すと、社長交代という事実の背景の論じ方に差違があるのだ。それは日本人読者の受け取り方と、米国をはじめとする英語圏の読者が、社長交代で違う解釈をするということである(米メディア、ホンダの社長交代で一斉攻撃)。

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世界でもっとも長寿のネコ

ギネスブックには出ていない。

スウェーデンの首都ストックホルムから西に約200キロほどいったカールスクーガという町に、もうすぐ30歳になるネコがいる。ネコや犬についてご関心のある方は、この年齢を聞けばいかに長生きかがわかるはずである。

20歳まで生きたとしても「チョージュ!」という声が聞かれるのが普通だ。

ただこれまで、ネコの寿命でギネス記録をもっていたのはアメリカ・テキサス州にいたネコで38歳と3日。2005年に他界しており、いまは「ミッサン」という名前のこのスウェーデンの雌ネコが世界で生存しているネコとしてはもっとも長生きのようだ。

オーナーのウィックバーグさんは1985年、生まれたばかりの捨てネコを「ミッサン」と名付けて育ててきた。

スウェーデンの地元紙は、ウィックバーグさんが嘘をついているようには見えないと書いている。近い将来、世界中から注目されるかもしれない。

「マッサン」ではなく「ミッサン」、、、である。

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Photo courtesy of TT/the Local

振り込め詐欺は人生の終わり?

振り込め詐欺の被害が増えている。

最近は「私に限って騙されることはない」と思っている人でも、巧妙な手口で現金をもっていかれることがある。

昨年の被害総額は約376億円で、前年比で被害額は5割も増えた。過去にうまい汁を吸った犯罪者が手口を変えて、繰り返し詐欺をしている可能性が高い。

騙された人の中には「騙された自分が悪い」という意識を宿し、家族に責められて自殺した人たちもいる。

詐欺罪(刑法246条)は10年以下の懲役で、被害状況にもよるが、初犯であれば有罪判決が出ても執行猶予がつくことが多い。犯人たちは必ずしも塀の中に入るわけではない。

私はかねてから振り込め詐欺を犯した詐欺師たちの量刑があまいと考えている(日本人はもっと怒っていい )。

裁判所は懲罰的な量刑の判例をつくることが望ましいかと思う。現行法では無理があるだろうから、法律を改正すべきである。

いや、それこそが振り込め詐欺を減らす起点になりはしないか。見せしめという考え方は卑しいが、少なくとも十人単位の人間を騙した犯罪者には恩赦なしで100年以上の実刑をだしてもいい。

20人を騙した場合、1人について懲役5年とすれば加算して100年という期間になる。振り込め詐欺をすると、それだけで人生を棒にふるという社会通念を築くのである。

たとえば中国ではヘロインを50グラム以上密輸した時には死刑になることがある。諸外国を眺めると、特にスペインとアメリカで量刑が厳しく、数千年から1万年超という冗談のような量刑がだされたことさえある。

いずれも強姦罪が対象だが、1994年に子ども6人を強姦して有罪判決をうけたスコット・ロビンソンの量刑は3万年だった。被害者1人に対して懲役5000年である。

そこまでいかなくとも、振り込め詐欺で年配者の預金を食い物にする犯罪者には怒りの鉄拳をくらわせるべきだ。大々的に量刑の重さを社会に告知し、「振り込め詐欺は人生の終わり」という事実を定着させればいい。

司法はそれくらいのことはすべきであると真剣に考えている。

「明らかにバラク・オバマ大統領は(対イスラム国の)戦略を持ち合わせていません」

多くの人が感じていることを、ある人が明言した。ワシントンポスト紙編集主幹のボブ・ウッドワード氏だ。

2月11日にケーブル局MSNBCに出演し、オバマ大統領には対イスラム国の戦略が立案できていないと指摘した(17日に更新:米国のイスラム国掃討作戦に戦略なし)。

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大統領執務室でスーザン・ライス大統領補佐官と。

by the White House

「銃社会」と言われ続けている米国で、昨年起きた事件について記したいと思う。

「いまさら、、、」という声もあろうが、日本ではほとんど報道されなかった事件だけに、米国のイマを知る上で貴重かと思う。

2014年10月、イリノイ州シカゴで17歳の黒人青年が死亡した。シカゴ市警の白人警察官に射殺されたのだ(なぜ17歳の黒人青年は16発の銃弾を受けたのか)。

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