中学校再訪

私は東京の中野区江古田というところで生まれ育った。小中高とずっと公立で、中学校は自宅から歩いて7分の中野区立第11中学校というところだった。

2008年に統廃合されて今は緑野中学校という名前に変わったが、いまも同じ場所にある。その母校から講演に呼ばれたので今朝、話をしてきた。1年に1度、「職業講話」という講演会をやっており、私と同学年で元PTA会長のH君の紹介で講演が実現した。

母校に呼ばれるというのは大変ありがたいことで、卒業以来40数年ぶりに訪れた。当時は木造2階建ての校舎だったが、いまは鉄筋3階建てになっていてエレベーターもついている。校長先生が講演の前にを校内を案内してくれた。

土曜日でも授業をしており、訊くと月に1度だけ土曜登校があるという。上ばきが懐かしい。オフホワイトの地に赤い線の入った靴だ。

私はジャーナリストになった経緯と仕事の内容を話した。「自分の適正を見据えて得意な分野を伸ばしてください。情熱と同時に冷静な自己分析もわすれずに」と、偉そうなことを言ったが、終わってから女子生徒が感謝の言葉を述べてくれた。

大人よりも分別をわきまえていると思えるほど冷静で思いやりのある言葉だったので、自然と頭が下がった。中学1年生に頭を下げたのは初めてだったが、それくらいいい時間が持てたということだったのかもしれない。

彼らの表情を見ていると、日本の将来は明るいと思えるほどだった。

破産相次ぎトランプ憎しに転じ始めた米大豆農家

今冬、米国の中西部は寒波だけでなく経済的にも大きな打撃を受けている。

実態を眺めていくと、農家の破産とドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)の選挙とに因果関係が見受けられる。どういうことなのか。

破産する農家が増え始めたのは昨年の春頃からで、悪天候が引き金になっているわけではない。破産農家が増えている場所はノースダコタ州からアーカンソー州に至る米国の中央部の諸州と五大湖を取り巻く諸州で、農家の破産率は2017年比の2倍に達している州もある。(続きは・・・破産相次ぎトランプ憎しに転じ始めた米大豆農家

Media appearance

明日の放送メディア出演予定:

 

・2月15日(水)7:00amから     東京FM(周波数80.0MHz)『クロノス

 

明日はまた早起きをして、FMラジオの出演に備えます。

内容はトランプがメキシコ国境の壁建設の予算案に署名する意向というものです。いまはつなぎ予算でしのいでいて、15日までにトランプが署名しないとまた政府閉鎖になりかねません。たぶん日本時間15日未明に、トランプが署名して危機回避となると思います。

「何も語らず」も大事

ご存知の方もいると思うが、私は2016年の米大統領選挙で坊主になった。

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同年9月のあるテレビ番組で「ヒラリーが勝つ」と宣言し、負けたら坊主と約束したので番組内で坊主になったのだ(予測が外れたら坊主)。

もちろん坊主にはなりたくなかったが、テレビ的には面白い絵になったし、周囲にも「約束を守った」ことを示せた点でマイナスではなかった。やらずに逃げるよりはずっとよかったと思っている。

それでは来年の大統領選でも予想が外れたら坊主になるのかといえば、賭け的なことは何もしないつもりだ。2度坊主になるのは出来の悪い小僧になったようでいただけない。

たぶんいろいろな人が「負けたら坊主になるんですか」とけしかけてくるだろう。

トランプが再選されるのか、それとも民主党候補が勝つのかの話はするが、「外れたら坊主」という点についてはかわし続けようと思う。

芸人ならば「今度は髪の毛を赤くします」、「モヒカンにします」、「トランプという文字を刈り込みます」となんでもアリかもしれないが、2020年は「何も語らず」でいく。受け流すことも大事なはずである。(敬称略)

2020年米大統領選(5)

昨日、エリザベス・ウォーレンが出馬表明したとご報告したが、米時間10日にまた新たな候補が大統領選に打ってでた。ミネソタ州上院議員のエイミー・クロブチャー(58)だ。

klobuchar2.11.19

Photo from Facebook

クロブチャーはすでに上院議員を12年勤め、昨年11月の選挙で再選されたので今年で13年目を迎えている。上院議員としては目立っていないが、2016年にスカリア最高裁判事が他界したあと、後任の1人として名前が挙がった人で、政治家としてよりも法律家としての方が評価が高いかもしれない。

2020年大統領選は候補が乱立することになる。過去の大統領選をみると、現政権への不満が増幅している年は候補数が多くなる傾向がある。1992年のニューハンプシャー州の予備選ではパパブッシュへの不満から、投票用紙には民主党だけで60数名の候補名が連なっていた。

同州は立候補規定が他州とちがって緩やかなこともある。アメリカ人であり、1000ドルを支払えば誰でも立候補できるため「俺も俺もと考えるオジさん」が多数いた。来年の予備選では新記録となるくらいの候補が並ぶかもしれない。(敬称略)