増え続ける独身者

数日前、ネット上に『「50歳で独身」急増、「友人0人」半数以上・・』というタイトルの記事が載った。独身者が増えているという話は以前から耳にしていたし、周囲を見回してみても、確かに結婚していない人は少なくない(「50歳で独身」急増、「友人0人」半数以上…孤独迫る「ミドル・シニア未婚者」なぜ若いうちに結婚しなかったのか?)。

それは個人の選択肢が多様化し、一人でいるということを積極的に選んでいる生き方ともいえるし、同時に結婚したいができていないということであるのかもしれない。記事中には統計数字が示されていて、「結婚したくないし、子どももほしくない」という人が33.2%で、独身でいる理由としてはもっとも多かった。ただ「結婚をして子どもを持ちたかった」と答えた人も28.2%おり、ほぼ半々であることがわかる。

他の理由としては、「結婚したいと思える人に会えなかった」や「一人の生活が好きだった」、「自分のための時間がほしかった」といったものがある。

社会全体としては、独身者が増えることで少子化が加速し、今後ますます人口減の傾向が強まることが予想される。それ以上に問題であると思われるのが「友人0人」という数字である。これはミドル・シニア層の数字だが、「悩みを相談できる友人」というカテゴリーで、男性では50.4%が0人だった。ただ女性は42%が2〜3人で、男性よりも女性の方が友人が多いということがわかる。

積極的に独身という生き方を選んでいるのならいいが、社会の中でより多くの人が孤独化することは問題であり、個人レベルで前向きに考えていく必要がある。(孤独の時代