日韓の英語力

今日(2月21日)の日本経済新聞朝刊に「韓国人の留学 日本の3倍」という記事が出ていた。岸田首相が1月に「日本人留学生の海外派遣の拡充や有望な留学生の受け入れを進める」という発言を受けて、留学生についての日韓比較を行ったのだ。

以前から指摘されていることだが、韓国の人口は日本のほぼ半分であっても、海外の大学・大学院への留学生は日本のほぼ3倍に達している。2019年、韓国では約21万3000人が留学したが、日本では約6万2000人に過ぎない。留学に対する考え方の違いもあるが、「英語熱」はどうやら日本よりも韓国の方がはるかに高いようだ。

いまに限ったことではない。私がアメリカに留学していた80年代初頭、すでに日本人よりも韓国人留学生の方が多かったと記憶している。英語力だけに限ってみても、TOEICの平均点(2019年)は韓国が679点で、日本よりも100点ほど高い。日本語にしても韓国語にしても、他国ではほとんど使用できない言語だけに、両国の学生はかなり時間をさいて勉強せざるを得ない。その中で、これだけの差がでている。

英語習得という点において、母国で勉強するより英語圏に留学した方がはるかに有利であることは明白だが、それよりも英語を身につけようという意識が昔も今も日本よりも韓国の方が上というのはどういうことなのか。

もちろん「日本人でもやればできる」のであって、あとは本人のやる気次第というのが私の考えである。