今日(12月17日)は、北朝鮮の金正恩総書記が権力を握ってからちょうど10年目にあたる日だ。それは前総書記の金正日氏が他界した日でもある。
当ブログでも記したが、ちょうど10年前に私は北朝鮮を訪れる機会があり、北京経由で平壌に入って「かの国」を見てきた。国交はなくとも、北京の北朝鮮大使館で旅行者カードを取得でき、観光目的で入国はできる。
10年前は走っている車の数がたいへん少なく、平壌から板門店まで(約170キロ)にすれちがった車はたった10台でしかなかった。それはマイカーを所有する人が極端に少ないということであり、経済的に西側諸国と比較するとかなり窮乏化が進んでいるということでもある。
しかし、各地で出会った市民の顔からは不思議と困窮しているという表情はなく、食べるものは食べているという印象を受けた。
あれから10年がたち、金正恩体制になって北朝鮮国内の経済事情がどう変わったのか、さらには市民の生活がどう変化したのか探りたいが、次回の訪朝はまだ見えていない。