ワクチンは薬局で:新型コロナ(39)

コロナワクチンの接種は日本でも2月中旬から医療関係者に対して行なわれているし、4月12日からは65歳以上の高齢者にも一部地域で行なわれている。だが、皆さんもご承知の通り、諸外国と比較するとワクチン接種のペースは上がっていない。

5月9日時点で、ワクチンを2回済ませた人の割合は0.9%。1回だけの人も2.6%という低率で「この先、大丈夫だろうか」という思いがある。65歳以上のお年寄りが接種を受けるために近所の病院に電話をすると、お話中が続いて予約が入らないという話も耳にする。

厚生労働省はいま全国の地方自治体を通して、接種のためのクーポン券(接種券)を送付している。そして接種できる時期がきてはじめて電話やインターネットで接種の予約を入れるという流れだが、このままでは医療関係者と高齢者以外の接種が回ってくるのはずいぶん先になりそうだ。

つい先日、ニューヨークにいる友人に連絡を入れると、すでに「ファイザーのワクチンを2回接種した」ということだった。ご存知の方もいるだろうが、アメリカでは医療機関だけでなく薬局やスーパー内の医療コーナー等ですでにコロナワクチンの接種が行なわれている。

友人もマンハッタンの薬局に飛び込みで入り、翌日に接種をする予約が取れたと言っていた。アメリカはいまでも感染者数と死亡者数は世界一で、決して誇れたものではないが、このあたりの柔軟性と臨機応変さは日本も見習うべきである。