トランプが意識する賞

ノーベル平和賞ー。

昨年からトランプの周囲にいる人間が「ノーベル平和賞にあたいするのでは?」というシグナルをだしている。

私の判断では「ありえない」のだが、トランプ本人はまんざらでもなく、彼の心の奥底を覗くことができたとすると、ブロンドの髪の毛をなびかせながらヘッヘッヘとしたり顏をしている大男が座っているかに見える。

賞についてトランプは「自分から言うことではない」と、彼らしくない謙虚な態度でいるが、本当は「ノーベル賞が獲れたらあとは何もいらない」と思えるほど、強欲になっているようなのだ。

そのために金正恩と握手をし、会談を繰り返しているようにも思える。英首相ボリス・ジョンソンも「北朝鮮問題を解決し、イランの核問題も解決したら、オバマ大統領のノーベル平和賞以上の受賞理由になる」と発言し、トランプの背中を押している。

これまでアメリカ大統領としては4人がノーベル平和賞を受賞している(セオドア・ルーズベルト、ウッドロー・ウィルソン、ジミー・カーター、バラック・オバマ)。その中でもオバマは在任中、しかも大統領就任後1年半での受賞だっただけに、トランプとしては「俺だって」という思いが募っているという。

しかもオバマの時は民主党内からも「エッ、平和賞にあたいすることを達成しましたっけ」というくらい予想外の受賞だっただけに、トランプとしては自分も資格があると考えても不思議ではない。

今年のノーベル平和賞の発表は10月11日。ここまで301の個人・団体が候補になっていることはわかっている。だがトランプが候補にあがっている、、ことはないはず。(敬称略)