(アイオワ州のトランプ選挙事務所の入口)
大統領選の共和党候補ドナルド・トランプはもうすでに代表候補になったかのような気分だろう。
ニューハンプシャー州で大勝し、サウスカロライナ州とネバダ州でも連勝。3月1日に行われるスーパーチューズデー(13州と米領サモアでの予備選)では、「下手をすると」1州を除いて、すべての州でトランプが勝利をおさめる。
今朝、出演したテレビ朝日「ワイド・スクランブル」でもその点を指摘した。日本人の多くやアメリカ有権者の半数近くがトランプを危険人物とみなしているが、その声はトランプ支持者には聞き入れられない。
当欄はブログなので私見を述べると、トランプは大統領としてもっとも不適切な人物だと思っている。いまさら言わなくとも、ほとんどの人が認識していることだろうが、それでもトランプを支持する人は減らない。
私はトランプに反旗を翻す一方で、彼を推す人たちの考え方や心情もよくわかる。アメリカのことだけは肌感覚でさまざまなことを会得しているつもりだ。
だから既存の政治家や現政権に対する不満、かならず言ったことを実行してくれるだろうとの期待がトランプに集まる現状が手に取るようにわかる。
支持者たちは、トランプが利益団体と関わりがないことや、ビジネスで培った交渉力、ばく大な資産を築いた経験を政治家として生かせるはずだとの思いを膨らませている。
民主党ではたぶんヒラリー・クリントンが代表になるだろうから、ヒラリー対トランプという対決の構図が予想以上に早く表れるかもしれない。