(本人のツイッターより)
参議院議員丸山和也の発言が問題になっている。2月17日の参院憲法審査会で次のようなことを口にした。
「・・・例えば、日本がですよ、アメリカの第51番目の州になるということについてですね・・・例えば、拉致問題ってありますけれど、拉致問題って恐らく起こってないでしょう・・・例えば今、アメリカは黒人が大統領になっているんですよ。黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ。はっきり言って・・・」
誰にでも言い間違えはある。だが上の発言は、意識して発されたものであって、失言という性質のものではない。さらに本当の問題は言葉そのものよりも本人の歪んだ考え方が表出していることにある。
「本当にこんなこと考えていたんですか」
3つの問題発言がある。いずれも「例えば」という前置きで始まっているが、「例えば」と言いながらも丸山はすでに本気である。
日本がアメリカの51番目の州になるという話はファンタジーの世界に過ぎない。以前から特定層の人たちの間で「日本がアメリカの植民地になる」という話は語られてはいるが、空想のレベルに過ぎない。
ましてや国会の憲法審査会の場でもちだすことに違和感をおぼえないというのは、丸山本人の日々の思考に疑問符がつけられてもおかしくない。
ただ、上のような発言をする人は世の中には少なからずいる。誰もがその事実を知っている。飲み屋のカウンターで隣に座った男性が上記のようなことを口にしていることもある。
けれども飲み屋では「歪んだ考え方の人なんだ」と思うだけであり、わざわざ喧嘩をふっかけることもない。
丸山は少なくとも弁護士でであり、国会議員である。民意で選ばれた人である以上、上記のような極論をろうしていてはいけない。
ましてや本人はそれが問題を引き起こすことになると思っていなかった節がある。それを読めない先見性のなさが丸山の本質的な問題である。(敬称略)