人種差別企業とネットで拡散したスターバックスの後悔

「スターバックスは単にコーヒーを飲む場所ではないのです。出会いの場所でもあるのです」

スターバックス(以下スタバ)の創業者ハワード・シュルツ氏は21年前、シアトル本社で筆者にそう語った。

創業当初から「出会いの場」を提供することがスタバの狙いであり、企業としての使命と捉えていた。だが4月12日、米東部フィラデルフィアにある店舗で、コーヒーを買わずに知人を待っていた黒人客2人が逮捕された。

スタバが「出会いの場」であるのであれば、友人との待ち合わせに使っても問題ないはずである(続きは・・・人種差別企業とネットで拡散したスターバックスの後悔)。

starbucks4.27.18

Media appearance

明日の放送メディア出演予定:

 

・4月23日(月)9:00amから 文化放送AMラジオ(出演は11:00am過ぎから) 『くにまるジャパン 極 

 

金正恩が核実験を中止し、核実験施設も廃棄すると宣言したことは大きいが、それは東アジアがこれまでと違った安全保障体制に入ったということなのではないか。明日はそんな話をしようと思っています。

揺れ動く世界

早稲田大学オープンカレッジでの講義が始まった。受講生の方は本当に真剣なまなざしで、まるで私の眼を射るかのように見つめてくださり、気が引き締まる。

私は学者ではないので、ジャーナリストとして最新のニュースの分析、解説、そして展望を語るようにしている。先日は安倍・トランプの日米首脳会談とアメリカの銃規制の話をした。

首脳会談は戦いではないが、両首脳があいまみえて勝者と敗者が出るとしたら、今回は引き分けだったと思う。北朝鮮の非核化では見解が一致しているし、日本側の要望である拉致問題をトランプに飲ませることができた。

トランプはFTA(自由貿易協定)をもっと安倍に求めてくるかと思ったが、記者発表された内容を見る限り、投資・貿易の新しい枠組みを協議していくという流れに落ち着いた。これは言い換えればFTAの別バージョンで、日本は十分に警戒する必要がある。

21日朝になって朝鮮中央通信が、北朝鮮の核実験中止、ICBMの試射中止、さらに核実験施設も廃棄するというニュースを伝えた。東アジアだけでなく、世界的にも大きなニュースである。

ただ注意しなくてはいけないのは「いまもっている核兵器の破棄」を宣言していないことだ。CIAは北朝鮮が30~60個の核兵器を所有していると推測している。

金正恩は核兵器だけは手放さないだろうし、ウラン濃縮施設も破壊せずに存続させると考えられる。過去20数年、周辺国をだましつづけてきた国である。これからも核兵器を隠し持つと考える方が理にかなっている。(敬称略)

North Korea1 024

Media appearance

明日の放送メディア出演予定:

 

・4月20日(金)8:00amから     東京FM(周波数80.0MHz)『クロノス

 

トランプ・安倍会談でいったい何が話し合われたのか。メディアに出てきているのはおそらく2割くらいか。ゴルフ場を含めた2人だけの「秘密の話」をぜひ知りたいが、それは2人が政界を引退したあとでないと出てこないかもしれない。米朝首脳会談が実現するかどうかも現時点では未定だ。

北朝鮮が本気で核兵器を放棄するとは思えないので、「不可逆的・永久・検証可能」という言葉を繰り返し使う前に、金正恩の本気度を確かめる必要があるだろう。(敬称略)

Media appearance

明日の放送メディア出演予定:

 

・4月18日(水)1:55pmから  TBS/CBC『ゴゴスマ~GOGO!SMILE!

 

安倍首相の訪米に合わせて日米首脳会談についての話をします。諸外国の首脳の中では、安倍氏が唯一、フロリダの別荘「マーアラーゴ」のリピーター。蜜月は続くはずです。