非凡ということ

1日午前中に書いたブログで、エイズ治療の研究者である満屋氏に触れたが、ノーベル医学・生理学賞はがん研究の第一人者でオプジーボの開発につなげた本庶氏が受賞した。

すばらしいニュースで、今後さらにガン治療の研究が進んでほしいと切に願う。がん細胞を死滅させるという薬剤は、今後の進展によっては「人間はがんでは死なない」という領域にまでいくと思われる。

受賞を逃した満屋氏、さらに京大の森和俊氏の受賞は来年以降に持ち越された。

本庶氏は受賞後、小中学生に「教科書に書いてあることを信じない。常に疑いを持って本当はどうなんだろうという心を大切にする」と述べていたが、実は満屋氏も同じ内容のこと以前から繰り返し話している。

だがこのセリフは、いわゆる地頭のいい人にしか口にできない崇高な姿勢である。普通の生徒は教科書を理解するのが精一杯で、書いてある内容に疑問を抱くことなどほとんど無理である。

大人になって教科書を読み返した時に、ようやく疑問を発せられるが、ほとんどの子どもにとって教科書は学問のすべてである。

あらためて世界トップクラスの研究者の意識の高さと非凡さを思い知らされた気がした。

ノーベル医学・生理学賞

日本時間の今日(10月1日)午後6時半頃からノーベル賞の医学・生理学賞の発表がある。

数週間前から、テレビや新聞は日本人候補のリストをつくって関連取材を進めている。受賞直後から、本人はもちろん友人や仕事関連の人たちのコメントを取るために動いているのだ。

過去数年、私のところにも何件かの問い合わせがくるようになった。エイズ治療薬をいくつも世に送り出した満屋裕明氏の半生を本にしたからだ。

満屋氏は何年も前から候補の1人に挙げられていて、本人はほとんど取り合っていないが、周囲は相変わらず騒ぎ立てている。

私は満屋氏が受賞した時には新聞社からのインタビューと、明朝のワイドショー出演を頼まれている。

「私でよければいくらでも先生の功績はお話します」

エイズという病気が治療可能な感染症になったのは、先生の薬剤開発に依るところが大きい。本当にそうなることを期待している。

Media appearance

明日の放送メディア出演予定:

 

・10月1日(月)9:00amから 文化放送AMラジオ(出演は11:00am過ぎから) 『くにまるジャパン 極 

 

明日も最近のトランプ大統領の言動をとりあげます。ラジオは一応台本(らしきもの)はありますが、ほとんどフリートークで進んでいくので緊張感と同時に開放感を味わえます。

早稲田大学オープンカレッジとレッドブル

今年の春学期だけだと思っていた早稲田大学オープンカレッジの講師を、秋学期も務めることになりました(ワシントンレポート〜トランプ政権を取り巻くいまのアメリカ )。

早大の生涯学習教育機関(エクステンション・センター)が運営している誰でも参加できる学校です。毎回パワーポイントを作って授業をしますが、昨日起きた出来事の話もするため、寝不足のまま教壇にたつことが多いです。

そんな時、シャキッとさせてくれるのが「レッドブル」。実は放送メディアに出演する時も、ほぼ毎回飲んでいるエナジードリンクです。

いま調べると、レッドブルはオーストリアの会社が1987年に製造したとあります。日本に入ってきたのは2005年。現在世界でもっとも売れているエナジードリンクで、年間63億本だそうです。スゴイです!

redbull9.28.18

嘘つきトランプ、簡単に剥がれる化けの皮

ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)は11月6日の中間選挙を前に、誇張を含めたレトリックを使って日本や中国を攻め続けている。

米国から見た対日、対中の貿易赤字額は2017年、それぞれ約7兆5000億円と約41兆円と確かに大きく、トランプは数字を挙げることで客観性を持たせようとしている。

だが、全体を眺めるとその主張には正確さに欠ける点が少なくない。ここでは違う視点から数字を挙げて、レトリックを覆してみたい(続きは・・・嘘つきトランプ、簡単に剥がれる化けの皮)。