メキシコ国境の壁は本当に必要なのか――。
米国では何十年も前から議論されているテーマである。今回はこのテーマに真正面から取り組んでみたい。
昨年12月から続いた米連邦政府機関の閉鎖は一時的に解除されたが、きっかけは壁だった。
ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)はもちろん壁建設の賛成派で、民主党を代表するナンシー・ペロシ下院議長(以下ペロシ)は反対派の急先鋒である(続きは・・・国境の壁の真実:トランプもペロシも間違っている)。
メキシコ国境の壁は本当に必要なのか――。
米国では何十年も前から議論されているテーマである。今回はこのテーマに真正面から取り組んでみたい。
昨年12月から続いた米連邦政府機関の閉鎖は一時的に解除されたが、きっかけは壁だった。
ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)はもちろん壁建設の賛成派で、民主党を代表するナンシー・ペロシ下院議長(以下ペロシ)は反対派の急先鋒である(続きは・・・国境の壁の真実:トランプもペロシも間違っている)。
年が明けて、米社会ではこれまで経験したことのないような事態が起きている。誇張しているわけではない。
昨年末に書いた筆者の記事(経済好調でも増えるホームレス、病魔に冒された米社会)で指摘したことが、現実に起きているのだ。どういうことなのか御説明したい。
ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)と連邦議会はメキシコ国境に建設予定の壁の予算案で対立したことで、昨年12月に暫定予算が失効。
1月14日現在、政府機関の閉鎖日数は米史上で最長を更新している(続きは・・・米連邦政府の閉鎖で政府職員がホームレスに?)。
年の瀬になって、米政府から暗い内容の報告書が公表された。米住宅都市開発省(HUD)がまとめた「2018年版ホームレス評価報告書」である。
2年連続で米国内のホームレス人口が増えたという内容だ。いまさら米国のホームレス人口が増えたことに驚かれる方は少ないかもしれない。
ただバラク・オバマ政権時代が終わるまで、ホームレス人口は減少傾向にあった。
改善の流れがあったにもかかわらず、ドナルド・トランプ政権になって再びホームレスが増え始めたのだ。
実数にすると55万3000人(続きは・・・経済好調でも増えるホームレス)。
ロシア疑惑に大きな転機が訪れている。
同被告は今年8月、脱税や選挙資金法違反などで有罪が確定しており、実刑判決が出されると言われていた。
今回注目されたのは、トランプ・オーガニゼーション社に10年以上も籍を置いた(副社長)トランプの右腕と呼べる人物が禁固刑を受けたことにより、トランプの外堀が埋められつつある点だ。(続きは・・・外堀の埋まったトランプ大統領、迫り来る弾劾の日)
中米からの移民キャラバンが米国とメキシコの国境に到着し、現地では膠着状態が続いている。
トランプが移民に対して好意的な考えを持っていないことは最近の発言でも明らかである。
10月下旬、ホワイトハウスの南庭でこう述べている。
「移民というのは規模が大きく、危険なものです。大変危険なトピックです。移民たちの入国を許しません」(続きは・・・国境に到達した移民キャラバン、武力行使はあるか)
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