今晩、放映です!

放映が延期になっていた満屋裕明(みつや ひろあき)氏のドキュメンタリー番組が、NHK総合で午後10時から始まります(Dr.MITSUYA  世界初のエイズ治療薬を発見した男)。

今年のノーベル賞でも名前は呼ばれませんでしたが、1週間ほど前、ある大手新聞社の記者が電話をかけてきました。

「満屋先生がノーベル賞をとったら話をきかせてください」

「私でよければ喜んで」と答えて、5日の医学生理学賞の発表を待っていました。

日本時間午後6時過ぎ、仕事場で原稿をかいているとスマホが震えました。先日の記者からです。声がうわずっています。

「いま発表がありました」

てっきり満屋氏が受賞したものと思い、期待して話の続きを聞いていると、「残念ながら満屋氏は受賞をのがしました」。興奮した声のトーンと内容が一致していませんでした。

たぶん医学生理学賞を受賞した大村教授の関係者に連絡したあと、私のところにかけてきたのでしょう。わざわざ電話をくれたことに礼を述べて、少しだけ残念な気持ちのままスマホを切りました。

大切なのは、研究者の日々の活動がどれだけ人類に寄与するかであって、もちろん賞そのものではありません。満屋氏は誰よりもそれをわかっているはずです。

それでもテレビという媒体が満屋氏の医学研究に光をあててくれたことに感謝しています。

NHKの番組放映日が変わりました

拙著『エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明』(エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明 )をベースにしたテレビ番組が、9月25日(金)にNHKで放映される予定でしたが、編成の都合で10月8日(木)に変わりました。

放映時間は午後10時です。ご都合のつく方はご覧いただければと思います。

ドキュメンタリー番組なので、実際の満屋先生が登場します。番組の3分の1ほどが劇画という構成で、伝記風の流れになるはずです。

ちなみに私はでません・・・

J-WAVE:反体制候補の躍進

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(J-WAVEのスタジオで。左奥に見えるのが竹田圭吾氏)

7日夜、FMラジオJ-WAVEの番組「Jam the World」に出演。パーソナリティーの竹田圭吾さんと、アメリカ大統領選挙の共和党レースでトップにたつドナルド・トランプ氏について語り合いました。

共和党のトランプ候補、民主党からはヒラリー・クリントン候補を脅かすバーニー・サンダーズ候補の躍進が目立ちます。2人に共通するのは、既成の政治家にはない反体制という意識です。

これまでの大統領選とは確実に違う流れで、勢いがどこまでつづくのかが注目されます。

『エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明』

くどいようで申し訳ないですが、本日(9月2日)文春文庫から『エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明』(エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明 )が発売されました。本屋さんに並んでいます。ノンフィクションです。

「地方の悲哀ですね」

午後になって本書の主人公、満屋先生から電話がありました。どうしたのかと思って尋ねると、「熊本の本屋に入るのは明日なんですって」と一言。知りませんでした。

いまでも毎月ワシントンと日本を往復している満屋先生。心から敬愛できる方です。

平成の野口英世

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エイズは近年、ニュースで取り上げられなくなりました。かつては必ず死ぬ病気でしたが、いまは高血圧や糖尿病のように薬で押さえ込める病気になったからです。

世界で最初の治療薬を発見したのは日本の満屋裕明(みつや ひろあき)という医学者です。エイズウイルスの感染経路が不確かな時に実験室にこもって薬を見つけたのです。私は「平成の野口英世」と呼んでいます。

16年前に出した単行本に加筆・修正して文藝春秋社から文庫として出ます。タイトルはエイズ治療薬を発見した男 満屋裕明 (文春文庫)本屋さんの店頭に並ぶのは9月2日ですが、予約受付中です。648円(税込)。

村上龍氏が推薦文を書いてくれました。そしてNHKが9月25日(金)午後10時から、拙著をベースにしたドキュメンタリー番組を放映します。

売れるかしら?