今年2月に始まった米・イスラエルとイランによる戦争(以下:イラン戦争)はすでに5カ月が過ぎ、すぐに終結するようにはみえない。この問題は当欄でも書いてきているように(米・イスラエル VS イラン(3): 長期戦になる可能性)、当初から長期戦になる可能性が高かった。
トランプ大統領(以下敬称略)は最初から“イケイケ”で、イランという国家を潰すのではないかと思われるほどの態度が散見できたが、トランプがイケイケであっても、米国という国が一丸となって同戦争を推し進めているわけではない。
米国内でのイラン戦争への賛否はほぼ半々で、23日に連邦議会(下院)でイランから米軍を撤退させるべきかを問う決議案を採択したところ、賛成が214票、反対が208票、上院でもほぼ互角で、賛成が47票、反対が49票という数字だった。7月23日までにイランで死亡した米兵は18人、負傷者は500人以上で、最近になって死傷者増えてきているので戦争そのものに反対する動きが強まってきてはいる。
人類がいつかは戦争という悪行の邪悪性と陰湿性を認識し、2度と繰り返さなくなるかもしれないとの希望的観測を持っているが、その願いが叶う日はまず訪れないということも承知している。トランプをはじめとした国のリーダーたちは、身内が他者に殺されるという悲劇を真剣に考えたことがあるのだろうか。決してあってはならない惨事をまのあたりにすれば、誰とでも平穏に暮らそうと思うはずだが、そうならないのはいったい何故なのだろうか・・・。