大谷翔平の英語

久しぶりに大谷翔平の英語を聴いた。 全米野球記者協会(BBWAA)ニューヨーク支部が25日(日本時間26日)に主催した夕食会で、本人は欠席したが英語のビデオメッセージが流された。

3分ほどのスピーチだったが、 一般の人たちからの評価 だけでなく米メディアの評価はたいへん高く、惜しみない賛辞がネットに溢れた。散見したかぎり、「素晴らしいスピーチだった。何しろ英語が以前よりも格段に上達している。そして彼の人間性が溢れる内容で感心した」「 He’s such a legend (彼は伝説だ)」「素晴らしい良心をもった人」といった肯定的な内容ばかり。

英文を読みながらのスピーチだったが、つっかえたり、言い直したりすることはなく、明らかに英語が自分のものになってきていることがわかる。もちろんネイティブの発音とまではいかないが、はっきりとした口調で正確にものを伝えるという点では申し分ない。

大谷翔平がポスティング・システムでロサンゼルス・エンジェルスに移籍したのは2017年のオフである。18年には二刀流の活躍をし、日本人としては史上4人目の新人王に輝いている。大谷が野球だけでなく英語の力も伸ばしてきたことは驚嘆せざるを得ない。

長くアメリカにいても、英語がうまくならないと話す人は大勢いる。だが、大谷は本業の「野球力」だけでなく「英語力」も驚くほどのレベルで伸長させた。重要で入り組んだ話はいまでも通訳をつけているが、そのうちにすべてを英語でこなせるようになるかもしれない。本当に脱帽である。