チャーリー・マンガーという人物をご存じだろうか。
11月28日に99歳で亡くなった弁護士であり投資家で、著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイの副会長を務めていた人だ。過去1週間ほど、マンガー氏についての記事がいくつものメディアに登場している。
マンガー氏がいなければ、バフェット氏の成功はなかったと言われている。というのも、バフェット氏はマンガー氏の頭脳明晰さを何十年も前から賞賛し、ほとんどの経営局面で相談を持ちかけていたからだ。バフェット氏はこう述べている。
「私はウォール街の誰とも、チャーリーと話す100分の1の時間も話をしていない」
さらにマンガー氏のことをこうも評している。
「彼は30秒の頭脳の持ち主で、世界最高レベルといっていい。というのもチャーリーはAからZまでのことを一挙にこなすことができるばかりか、あなたが文章を書き終わる前にすべての本質を見抜くことができるからだ」
ただマンガー氏の人生が最初から順風満帆だったわけではない。離婚や経済的破綻を経験したばかりか、息子が白血病にかかって9歳で他界するという憂き目にもあっている。さらに自身も白血病にかかって左目を摘出した。それでもハーバード大学ロースクールを卒業後、弁護士として不動産開発等を手がけ、45歳からは投資家として資産を築いた。
米フォーブス誌によると、総資産は 27億ドル(約3980億円 )といわれている。またひとつ、巨星が消えた。