やはりバイデンVSトランプになるのか

来年の大統領選投票日(2024年11月5日)まであと1年と少しになった。日本でも散発的に大統領選の報道はあるが、海外ネタはいまイスラエルとハマス、さらにウクライナのニュースに大きくウェイトが乗っているので大統領選関連記事は少ない。

一言で選挙の動向を述べると、「バイデン対トランプの戦い」ということになる。長年、大統領選を追っている者にとっては興味が削がれるほど面白みのない対戦であり、相手が決まってしまっているため、来年初頭からはじまる予備選の必要性がないといえるほどである。

民主党は現職バイデン氏の一強という流れで、いまから他候補が立候補しても時間的に厳しい。ロバート・ケネディ・ジュニア氏が唯一の対抗馬と目されていたが、今月9日に独立候補になったため、民主党では著作家のマリアン・ウィリアムソン氏が唯一のライバルになった。最新の支持率を眺めると、バイデン氏の70%に対し、ウィリアムソン氏は10%と低迷しており、ほとんど期待はもてない。

一方、共和党の方はトランプ氏が59%でトップ。2位にはフロリダ州デサンティス知事と元国連大使のニッキー・ヘイリー氏が8%の同率で2位。以下、元ニュージャージー州知事のクリス・クリスティー氏、前副大統領のマイク・ペンス氏、実業家のビベック・ラマスワミ氏が共に3%で並んでいるだけで、あとの候補は支持率1%前後で振るわない。

もちろん、あと1年の選挙期間があるので何があるかわからないが、このままいくと「おじいちゃん対決」になり、米国らしい「夢のある未来」を描けるような選挙ではなくなる。それが何よりも残念である。