驚きの数字

過去1週間ほどで、私は2つの数字に驚いた。2つともニュースで取り上げられたもので、一つは70兆円、もう一つは120万という数字だ。

70兆円のほうは、ロシアによる軍事侵攻でウクライナが被った経済損失である。ウクライナのズビリデンコ第一副首相兼経財相が発表したもので、ロシア軍による砲撃によって都市が破壊され、同氏はフェイスブックに損失の試算を公表した。どれほど正確かはわからないが、とてつもなく莫大な数字である。

何しろ、日本の2022年度の国家予算が107兆円である。そこまではいかないにしても、戦争が終わって国家再建をしていく時に、ウクライナという国の財政を考えると、あまりにも大きな損失額である。同氏は「侵略者(ロシア)に賠償金を要求する」と訴えているが、ロシアが全面的に責任をとるとは思えない。さらに、過去の歴史を振り返ると、こうした戦禍を被ったときの再建に要する年月は約10年と言われている。ウクライナはロシアにいったい何をしたというのだろうか。プーチン氏はこの犯罪の責任をとらなくてはいけない。

もう一つの120万という数字は、ここまで東京都内でコロナウイルスに感染した人の総数(累計)である。最近の1日あたりの感染者数は7000人前後を推移しているが、チリも積もれば山であり、120万人が感染したという事実は重く受けとめるべきである。

東京都の人口はいま約1396万人で、単純計算するとここまで約11人に1人がコロナに感染してきたということになる。すでに多くの方の家族や友人、知人に感染者がでたかと思うが、一人一人が十分すぎるくらいに注意を払うしかない。