「ワクチン1日100万人」の日米比較:新型コロナ(39)

菅首相がコロナワクチンの接種目標を「1日100万回」と発言したのは5月7日のことである。緊急事態宣言が決まった日の記者会見で、この数字を口にしている。

この100万回という数字がどこから来たかについては、すでにメディアで指摘されているが、私はアメリカのバイデン政権の数字を踏襲したのではないかと考えている。バイデン氏は1日100万回という言い方ではなく「100日で1億回」と述べた。しかも昨年12月8日に発言している。

11月に大統領選があり、当選が決まってから政権人事に着手し、コロナ担当の閣僚と協議して、政権発足後100日で1億人にワクチン接種が可能であると12月8日の記者会見で述べたのだ。多くの市民だけでなく、米メディアも「そんなに容易なことではない」と懐疑的だった。

しかしバイデン政権は「ピース・オブ・ケイク」と言わんばかりに、58日間で1億回を達成してしまう。というのも、アメリカらしい機動力を使って、1日に100万回どころか平均250万回ものワクチン接種に成功するのだ。アメリカではいま、この勢いのまま全市民へのワクチン接種へと動いている。

日本はいま、9月末までに米ファイザー社製とモデルナ社製のワクチン計2億4400万回分が供給されることになったという。あとは政府が動くだけである。アメリカにできて日本にできないことはない。仮に6月からスタートした場合、単純計算では9月中旬までに全国民に1回目のワクチンを打てることになる。

あとは完遂するパッションを持ち続けられるかであるー。