これからが本当の戦い:2020年大統領選(38)

米民主党の全国大会が終わり、明日(24日)から共和党が民主党と同じようにバーチャルの党大会を開く。トランプ大統領が党の代表として正式に再選をスタートさせることになり、大統領選はいよいよ本格的な戦いに突入する。

現時点でのトランプ・バイデン両氏の支持率は調査会社によっても違うが、数カ月前には両氏には10ポイントほどの開きがあったが、いまは縮まってきている。

バイデン対トランプはいま「CNN:50%対46%」、「ラスムッセン・リポート:48%対44%」、「ザ・ヒル/ハリスX:45%対39%」、「フォックス・ニュース:49%対42%」といずれもバイデン氏がリードを保つが、7月15日に数字を出した時よりも開きが減った(トランプの自滅に終わるのか:2020年米大統領選(36))。

ニュースがおつまみ

元エフエム東京(Tokyo FM)アナウンサーの古賀涼子さんが「ニュースがおつまみ」というYoutubeのトーク番組を始めました。飲みながらニュースを語るという内容で、私は3回目のゲストです。今後も定期的に出演予定です。

光る才能

暗いニュースが多い中、心温まる出来事がナイジェリアの少年に起きた。まずは45秒の動画をご覧いただきたい。

11歳のアンソニー・メッソマ・デュマ君の動画を目にしたニューヨークのアメリカン・バレー・シアターのスタッフは、すぐに彼に奨学金をだすことを決めた。今夏はコロナの影響もあってネット上でのレッスンだけだが、来年からはニューヨークでレッスンを受けることになる。

アメリカン・バレー・シアターは世界最高峰のバレエ団の一つでアメリカ最大のバレエ団。光る才能が見出された瞬間だった。

“劇薬”を副大統領候補にしたバイデンの損得勘定

米民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)がカマラ・ハリス上院議員(55)を副大統領候補に指名したことで、大統領選はいよいよ佳境に入る。

ただハリス氏の選択は、過去の大統領選の事例と比べると異質なものと言わざるを得ない。

さらに、ハリス氏を選んだことでバイデン氏が民主党代表候補になってから進めてきた「静かな選挙戦略」が壊れ始めてもいる。 バイデン氏はそれを認識したうえで、本当にハリス氏を適任者として選んだのか。本稿ではこの2点について詳述していきたい。

from Twitter

まずハリス氏の指名は過去20年間、民主党大統領候補が選んできた副大統領候補とはいささか趣が違う。というのも民主党ではこれまで候補とは違う考え方の人物、党内的には穏健派を指名する流れがあった。

2000年の大統領選でアルバート・ゴア候補が指名したのは自分よりも穏健なジョー・リーバーマン上院議員だったし、2004年にはジョン・ケリー候補もハト派といえるジョン・エドワーズ上院議員を指名した(続きは・・・ “劇薬”を副大統領候補にしたバイデンの損得勘定 )。

Media appearace

明日の放送メディア出演予定:

・8月17日(月)9:00am 文化放送AMラジオ(出演は11:30am過ぎ)『くにまるジャパン 極 

明日の放送では、バイデン候補が選んだカマラ・ハリス副大統領候補についてと、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が国交を正常化させることに合意した2点について、話をします。