トランプの自滅に終わるのか(2):2020年米大統領選(37)

前回、当ブログでアメリカ大統領選について書いたのが7月15日(トランプの自滅に終わるのか)。その時、最後に「バイデンの躍進というよりトランプの自滅と述べた方が的確かもしれない」と記した。

その後も状況は変わらず、トランプの支持率は低迷したままだ。支持率を飛躍的に回復させる最善策はコロナを収束させることだが、投票日(11月3日)までに間に合うとは思えない。むしろ現政権によるコロナ対応の悪さが目立ち、バイデンの圧勝という結果に終わるかもしれない。

さらに今日、トランプにとって悪い数字がギャラップ社から出された。7月1月から23日にかけて行われた調査によると、回答者のたった13%だけが「国の現状」に満足しているという結果だった。これほど低い数字は世界同時株安が起きた2011年11月以来のことである。

ただ同時に、共和党の岩盤支持層がトランプをあと押ししているのも事実ではある。「隠れトンラプ支持」と言われる人たちは、何が起きてもバイデンに一票入れることはないだろう。キニピアック大学の世論調査では共和党の84%がいまでもトランプを支持していると回答している。

数字だけを眺めると13%と84%は矛盾する。それは調査対象者と質問の仕方によって数字が変わるからなのだが、今後3カ月、トランプは逆風の中を進まざるを得ないのは間違いない。(敬称略)