「行けるには行けるんですが、、」

どこに行けるのかー。

アメリカである。今年は大統領選があるので、私は2月に取材でニューハンプシャー州に行き、8月にも党大会を取材するつもりでいた。だがコロナ騒ぎで行くことができない、と思っていた。

だが今日、旅行会社に電話をして確かめると、「行けるには行けるんですが、、」という返事をもらった。

どういうことかというと、飛行機は飛んでいるので、成田か羽田を発ってアメリカの空港に降り立つことはできるのだが、問題はそこからである。

「2週間、隔離されますので、お仕事かご旅行で行かれてもホテルからしばらく出られません」

さらに予定どおりに日本に戻れたとしても、また2週間、どこかで缶詰にならざるを得ない。まるまる1カ月はホテル住まいをしなくてはいけないということだ。

フリーランスの立場であっても、さすがにそこまでの時間的猶予はない。隔離が解けない限り、現実的には海外にはいけないということになる。

日本では東京の新規感染者が4日、28人だったことで「まだ安心できない」との思いを抱いかれた方もいただろう。だがアメリカでは4日の新規感染者は2万1140人である。いまだに、、である。

当欄でグラフを添付してアメリカの感染者数をご紹介してきたが、大幅に減る様子はない。累計の感染者は187万人超で、死亡者は10万8000人を超えた。いまでも毎日1000人以上の方が亡くなっている。

大統領選がメディアの関心から遠のくのも無理からぬことである。