大統領の夏休み

トランプはいまニュージャージー州で夏休みを過ごしている。

彼のような億万長者であれば、もう少し遠くのリゾートか島に行くオプションもあったとも思えるが、いま滞在している場所は昨年の夏休みにもきたところで、ベッドミンスターという。

bedminster8.9.18

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ニューヨーク市から40キロほどしか離れていない。なぜベッドミンスターかといえば、「トランプ・ナショナル・ゴルフクラブ」という自身が所有するゴルフ場があるためだ。敷地内には大邸宅もある。

フロリダにも別荘はあるが、アメリカ人にとって夏場にフロリダに行くのはオシャレではない。暑すぎるからだ。寒い時期にこそ行くべき場所という認識がある。

トランプは2002年、入札に出されていたベッドミンスターのゴルフ場を3500万ドル(約38億円)で手にいれている。2年かけて36ホールのゴルフ場を整備し、一般ゴルファーもプレーできるようにした。

ちなみに総敷地面積は520エーカーで、東京ドーム45個分の広さがあり、現在の価値は5000万ドル(約55億円)と言われている。

トランプはそこで連日ゴルフをしているが、歴代の大統領がそうだったように、毎日国内外の政治・経済情勢のブリーフィングも受けている。

休みといっても、スタッフともどもホワイトハウスを移動させたようなもので、トランプはかなりの本数のツイートを発信している。

たぶん自分では書かず、側近に打ち込ませているはずだが、それはまるで泳ぐことを止められないマグロのようでもある。ゆっくり休むことを知らないというより、休めない体質なのかとも思う。

きっと思っているはずである。

「こんな楽しい仕事は絶対にやめない」