巨額の赤字を続ける米郵政公社が民営化できないわけ

エッ、まだ民営化されていない――。

そんな声が聞こえてきそうなのが、米郵政公社(USPS:以下「米郵便局」)である。

米国だからこそ、民間でできることは民営化するという動きがあるかに思えるが、米郵便局だけは今でも連邦政府によって運営されている。

しかも赤字が膨らんでいる。過去10年の累積損失は650億ドル(約7兆円)である。過去、債務不履行に陥ったこともある組織だが、いまだに民営化の道筋を辿れていない。

日本が郵政民営化を行って日本郵政グループを発足させたのは2007年のことである。諸外国をみても、1995年のドイツをはじめ、オランダ、ベルギー、オーストリア、英国なども郵便事業を民営化させてきた。

なぜ米国だけ民営化できないのか(続きは・・・巨額の赤字を続ける米郵政公社が民営化できないわけ)。

usps