Media appearances

トランプによるシリア攻撃は、確実にオバマ前政権のシリア政策と決別する結果になった。

これまでずっとシリアには軍事介入しないと言ってきたトランプは、政策という点ではオバマと同じだった。しかしアサド政権が4日、化学兵器を使用したことで軍事攻撃にでた。オバマだったら静観しているところである。

印象としては、過半数の米市民がシリア攻撃に賛同しているので、36%まで落ちた支持率は回復するだろうし、フロリダで会談している習近平にも、「やる時はやる」という大統領としての威厳を示すことになった。

短期的にはプラス要因であり、北朝鮮への軍事行動もあると匂わせることで、習近平に北朝鮮にさらなる圧力を加えさせることになるはずだ。だが、長期的にはロシアとの敵対的な関係が長引き、泥沼化するシリア内戦によって政権の重荷になる点でマイナスであろう。

 

今後数日、メディアで私の見方を話していきます。

・4月8日(土)  4:30pmから  テレビ朝日『スーパーJチャンネル』

・4月10日(月)9:00amから(出演は11:00am頃から)文化放送AMラジオ 『くにまるジャパン極』

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米中首脳会談が6,7両日、フロリダ州で行われる。トランプは「難しい会談になる」と発言。一方、側近は事前に話し合うテーマを決めないで、流れにまかせて議論をしていくことになると述べており、予測がつかない。

大きなトピックは2つ。安全保障問題では北朝鮮のミサイル発射を含めた暴走を中国にどこまで止めさせられるのか、経済問題ではアメリカの対中貿易赤字をどこまで減らせるかである。

 

・4月7日(金)7:00amから 東京FM(周波数80.0MHz) 『クロノス』

久しぶりに姿を見せたヒラリー

Former Secretary of State Hillary Clinton speaks at Georgetown University in Washington, Friday, March 31, 2017, on the important role that women can play in international politics and peace building efforts. (AP Photo/Susan Walsh)
Photo courtesy of Hillaryspeeches.com

3月31日、首都ワシントンのジョージタウン大学の講演に招かれたヒラリー。この日は女性の地位向上について20分ほど話をした。

意外に元気そうなヒラリー。2020年の大統領選は・・・?

私の憧れ(2)

3月9日の当欄で「私の憧れ」というタイトルのブログを書いた。今日はその続きである。

スタバのCEOハワード・シュルツが3月末でCEOを退き、3日(月)からケビン・ジョンソン(56)という人物が新しくCEOに就いた。

ジョンソンは2009年からスタバの役員の1人だったので、コーヒーのこともスタバの進む道もよく心得ている。だがずっとコーヒー業界にいた人ではない。

大学卒業後、IBMでソフトウェアの開発に携わり、そのあとマイクロソフトに移って16年も過ごしている。IT業界の方が長かったが、経営手腕という点では飲食業界でもじゅうぶんに通じるものがある。

9日のブログでは、スタバの目標として21年までにマクドナルドの店舗数を抜くことと記した。

彼らがめざす実際の数字は今後5年で1万2000店を増やし、世界中で3万7000店にすることだ。かなり積極的に拡大するつもりで、特に中国での店舗数を伸ばすという。

恐るべしスタバ。あまりにも強大になると、地元のカフェを大事にしたいという気持ちも芽生えてくる。

少しだけハリウッド

私はジャーナリズムの分野で仕事をしている。だから映画業界、特にハリウッドと深い関係があるわけではない。

けれどもこれまで少しだけかかわりがあった。ニューヨークのホテルでロバート・レッドフォードにインタビューをしたのは随分前のことだ。今年1月には映画監督オリバー・ストーンにインタビューした。

それよりも、1992年、ハリウッドの配役会社から連絡があり「ジュリア・ロバーツと一緒に映画に出ませんか」という誘いを受けたことがある。本当のことだ。

ジュリア・ロバーツに会えるのならばと思ってすぐに引き受けた。93年に封切られた「ペリカン文書」である。

首都ワシントン市内のカロラマロードという所に、大きな撮影スタジオがあった。そこにはホワイトハウスの執務室と同じ大きさのセットがあり、備品も整っている。

私に与えらえた役はSPだった。日本の外務大臣がホワイトハウスを訪れるという設定で、執務室で大統領と会談している時、耳にイヤフォンをさしてソファのうしろに立っているだけの役柄である。セリフはない。

3カット撮った記憶がある。何台ものカメラが稼働していて、私はキョロキョロとスタジオ内を見ていた。

「カット!そこのSPさん、首をあんまり動かさないで!」

監督の声が飛んだ。セリフもないのにNGをだしてしまった。

自分の出番がおわり、ジュリア・ロバーツがスタジオ内にいないか捜してみたが、見当たらない。

「ジュリアは今日はオフだよ」

関係者にそう告げられて、うなだれながら帰宅した。それからしばらくして映画の封切りの日となった。配給会社からはその後、何の連絡もなかった。

自分が映っているかいないかは五分五分といった感触で、友人と映画館に足を運んだ。結果は、私どころかその日の執務室での撮影シーンすべてが使われていなかった。

映画館の帰路、友人と「世の中こんなものだよね」と笑ったのを覚えている。

その後、B級映画の零戦パイロット役で出演しないかとのオファーもきたが、たまたま本業の仕事と重なり行けなかった。それ以来、映画出演のオファーはこなくなった。

日本に戻ってからは映画館で配られるパンフレットの解説を何度か書いたことがある程度で、特に映画業界とつながりがあるわけではない。

ただ先日、「ノー・エスケープ 自由への国境(原題:Desierto)」という5月5日封切りの映画の宣伝部から連絡があった。DVDを観て感想を書いてほしいという依頼だった。宣伝用に使われるはずだ。

desierto

メキシコから国境を越えてアメリカに渡る不法移民たちの過酷な現実を描いた秀抜な作品である。

相変わらず映画界との関係は希薄だが、ハリウッドとは眼に見えないような細い糸でつながっていると一人で思っている。