トランプによるシリア攻撃は、確実にオバマ前政権のシリア政策と決別する結果になった。
これまでずっとシリアには軍事介入しないと言ってきたトランプは、政策という点ではオバマと同じだった。しかしアサド政権が4日、化学兵器を使用したことで軍事攻撃にでた。オバマだったら静観しているところである。
印象としては、過半数の米市民がシリア攻撃に賛同しているので、36%まで落ちた支持率は回復するだろうし、フロリダで会談している習近平にも、「やる時はやる」という大統領としての威厳を示すことになった。
短期的にはプラス要因であり、北朝鮮への軍事行動もあると匂わせることで、習近平に北朝鮮にさらなる圧力を加えさせることになるはずだ。だが、長期的にはロシアとの敵対的な関係が長引き、泥沼化するシリア内戦によって政権の重荷になる点でマイナスであろう。
今後数日、メディアで私の見方を話していきます。
・4月8日(土) 4:30pmから テレビ朝日『スーパーJチャンネル』
・4月10日(月)9:00amから(出演は11:00am頃から)文化放送AMラジオ 『くにまるジャパン極』