偽証罪にあたいするオバマの嘘

オバマ政権末期の昨年10月、オバマがトランプの自宅(トランプ・タワー)の電話盗聴を命じたと伝えられる問題が浮上している。

トランプは、盗聴を命じたオバマを「悪党か異常者」呼ばわりして糾弾している。一方、トランプの広報官は「オバマを含めた政権担当者が米市民への監視を命じたことは一切ない」と反論した。

だがオバマが国家安全保障局(NSA)に米市民だけでなく、世界中で盗聴をおこなうように指示していたことはエドワード・スノーデンのアメリカ政府の内情の暴露を待たなくとも、よく知られた事実である。

オバマは2009年の政権発足当初、盗聴を含むスパイ活動に懐疑的だったが、しだいに諜報活動の重要性を認めて盗聴活動を指示するようになる。

だから昨年10月、トランプの自宅を盗聴していたとしても何の驚きもない。

私は心情的には反トランプであり、トランプのこれまでの虚言や暴言に眉をひそめてきたが、今回の盗聴問題だけはトランプの言うとおりだろうと思っている。

任期を終えたオバマとしては、「しらばっくれる」つもりなのだろうが、トランプは徹底的に調査を命じるべきである。

場合によっては、前大統領が法廷にひっぱりだされることもある。(敬称略)