交渉の達人、トランプが中東和平をもたらす可能性

多くの日本人はドナルド・トランプ次期大統領(以下トランプ)を快く思っていない。昨年6月に米大統領選挙へ出馬を表明して以来、繰り返される暴言や失言に嫌気がさしており、大統領として不適格との評価を与えてさえいる。

その中で筆者が光明を見出すとしたら、トランプの交渉力だろう。

トランプは「交渉の達人(The Art of the Deal)」という自伝を出版しており、特に不動産分野での交渉力には自信を持つ。強引ではあるが、まとめ上げる術は強みでさえある。

トランプ政権が誕生するにあたり、日本では今後の日米関係に関心が注がれるが、国際舞台で期待されるのは中東和平である。2015年夏、トランプは米テレビ局とのインタビューで大胆な発言をした(交渉の達人、トランプが中東和平をもたらす可能性 実現すれば今世紀最大)。

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(Tel Aviv beach from Instagram)