2015年版・米国のテレビ番組ベスト10

2015年最後の「アメリカのイマ」は今年人気を集めた米テレビ番組に注目してみたい。

米国でおきることの多くはすぐに日本に伝わるし、インターネット時代になってからは知らないことの方が少ないかに思える。ところが、意外にも米テレビ番組については日本に広く伝わらないないことが多い。

映画や音楽はすぐに太平洋を越えるが、米テレビ番組やその司会者、出演するタレントなどはあまり馴染みがない。

実は米国ではいまテレビが熱い(2015年版・米国のテレビ番組ベスト10)。

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Photo courtesy of Tumblr

世界で最も視聴されている音楽(Youtube)

原稿を書いている時、いつもではないが音楽を聴いていることがある。

「その方が効率がいい」というわけではない。「それでも仕事ができるから」といった方がいいかと思う。科学的に音楽を聴きながらの方が効率があがるかどうかはわからない。ボリュームを抑えていれば、十分に仕事はできる。

そんな時、Youtubeはありがたい。自宅で仕事をする時はいつもパソコンを2台使うので、1台からは音楽が流れていることが多い。作業用のBGMによっては4時間以上もノンストップで曲が流れ続ける。

私の音楽の嗜好はかなり広範でジャズからクラッシック、そして昨日リリースされたばかりのロックといったぐあいである。ただヘビメタだけは体がうけつけない。

昔の曲も悪くはないが、最近はイマの時代のものを聴きたいという欲求が増している。昨晩、世界で最も視聴されている曲(Youtube)は何かと思って調べてみた。

2012年にリリースされたダンス・ミュージック「江南(カンナム)スタイル(GANGNAM STYLE)」(PSY:サイ)だった。いまさらこの曲の説明はいらないだろう。再生回数は現在までで24億7900万回を超えている。

韓国人歌手がここまで世界中で聴かれるとは本人も思っていなかったはずだ。

第2位がテイラー・スウィフトの「ブランク・スペース」。誰しもが知る歌姫だ。再生回数は13億5700万回。3位がウィズ・カリファの「シー・ユー・アゲイン」で12億6900万回。いま世界でもっとも聴かれているラッパーである。

第4位はジャスティン・ビーバーの「ベイビー」、12億6100万回。第5位はマーク・ロンソンとブルーノ・マーズが共演した曲「アップタウン・ファンク」。再生回数は12億2900万回。

トップ5はいずれも12億回を超えている。お気づきかもしれないが、全曲ダンス・ミュージックである。実に多くの国で音楽は体を動かすものというイメージがある。

というより、「世界中の国」といっても過言ではないほどダンスが文化の中に溶け込んでる。南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、中東からインドなど、音楽イコールダンスと呼んで差し支えないほどダンスカルチャーが根付いている。

そういう意味で、日本は沖縄などを除いてお酒がはいった時でも踊る人は少ない。

けれども、それもまた文化である。

誰にもとめられないトランプ

アメリカ大統領候補ドナルド・トランプの勢いが止まらない。

15日にネバダ州ラスベガスで行われた共和党候補者による第5回の討論会が終わっても、支持率は落ちるどころか伸びてさえしている。政治評論家だけでなく、共和党の主流派でさえもここまでの躍進は予想していなかった。

討論会では相変わらず抽象的なことしか述べないし、遊説先でのスピーチを聞いていても「イスラム教徒はアメリカに入国させない」、「僕が素晴らしいのはスッゴイ金持ちってこと」など唖然とさせられる話を繰り返している。

アメリカの大統領候補らしからぬ言動でありながら、 共和党有権者の6割はトランプの言説に「賛成か、ある程度は賛成」で、勢いは増すばかりである。

「トランプは危険な候補」という考え方は民主党だけでなく無党派層にもひろがっているが、この勢いを維持したまま予備選を駆け抜けるかもしれない。

17日夜、フジテレビのインターネット・テレビに出演してトランプが共和党の代表候補になる可能性は十分にあると述べた。それがアメリカのイマを冷静に眺めるということだと思う(アメリカのイマ)(トランプの胎動を考える) 。

トランプが支持される理由は4つに集約できると思う。

1 利益団体からカネを受け取らない - スーパーパックと呼ばれる集金目的の政治団体を否定し、自己資産をもちだしている。 利益団体から選挙資金を受け取らないということは、特定組織から政治的な影響を受けていないことを意味する。多くの有権者はその点を好ましいと感じている。

2 ビジネスマンとして成功をおさめた - 4度の破産を経験しているとはいえ、資産約1兆円といわれる財力を築くことは並大抵のことではない。逆に破産を経験しながら今の地位にいるトランプという人物に期待がかけられている。

3 本音をストレートに語る - 長い間、大統領選を追っているが、ここまで自身の本音を「普通に」 口にする候補はいなかった。大統領候補は選挙対策本部の戦略にそって話をすることが当たり前になって久しいが、トランプは直観を頼りにしていると思えるほど本音トークを繰り出している。それが保守派有権者の本音とかさなる。

4  行動力への期待 - 政治家ではないからこそ、言ったことを本当に実行に移せるかもしれないとの期待がある。たとえばパレスチナとイスラエルの中東和平を実現させるために「半年ほしい」と述べている。トランプは交渉のプロだけに、実際に両者を交渉のテーブルにつかせて和平交渉を成功させられるかもしれないとの期待がある。

最初の予備選となるアイオワ州コーカス(党員集会)は来年2月1日。いよいよ大統領選が本格的にスタートする(敬称略)。

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1988年、すでに大統領選出馬を考慮していたトランプ (Photo courtesy of Fusion.net)

大学卒業センター試験

先日、定例の勉強会ででた話題の1つである。

メンバーの1人である政治家が「大学卒業センター試験」を作って、すべての大学生に受けさせてはどうかというアイデアを口にした。

「入試センター試験」の卒業版で、すべての大学生が卒業前に受ければ、大学間の格差が多少なりとも是正されるかもしれないとの発想である。

日本ではいまだに出身校への偏重が強い。「どの学校(高校・大学)を出たか」がもっとも重視される風潮は依然として続いている。卒業センター試験が現実のものになれば、学校名ではなく在学中に培った学力や教養が重視されるのではないかとの思いだ。

企業が学生を採用する時は学校名ではなく、卒業センター試験の成績をもとに採用する流れをつくる。もちろんアイデアの段階に過ぎないが、悪くない考え方だ。

何度でもやり直しのきく社会・・・そうあるべきである。

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Photo courtesy of Strathmore Uni.