今後の放送メディア出演予定:
・12月17日(月)9:00amから 文化放送AMラジオ(出演は11:00am過ぎから) 『くにまるジャパン 極 』
トランプ帝国が足元から崩れ始めている。元側近がつぎつぎと逮捕、有罪判決を受け、トランプはどこまでホワイトハウスにいられるのか。アメリカの司法が大統領を向こうに回してどこまで頑張れるかが、これからの注目点である。
ラジオではかなり自由にこのあたりの私見を話せるので、大好きなメディアだ。
今後の放送メディア出演予定:
・12月17日(月)9:00amから 文化放送AMラジオ(出演は11:00am過ぎから) 『くにまるジャパン 極 』
トランプ帝国が足元から崩れ始めている。元側近がつぎつぎと逮捕、有罪判決を受け、トランプはどこまでホワイトハウスにいられるのか。アメリカの司法が大統領を向こうに回してどこまで頑張れるかが、これからの注目点である。
ラジオではかなり自由にこのあたりの私見を話せるので、大好きなメディアだ。
今月11日の当欄「ロシア疑惑(13)」で、トランプの弁護士だったマイケル・コーエンが「刑務所に入ることは確実」と書いた。
翌12日、ニューヨーク南部地区連邦地裁はコーエンに禁錮3年の実刑を言い渡した。トランプ周辺にいる人物がまた1人、トランプに代わって塀の中に入ることになった。
14日になって、コーエンはABCニュースのジョージ・ステファノプロスのインタビューを受け、元ボスであるトランプについて正直に思いを話している。
「(トランプの)ツイートは全く真実ではないです。私がやったこと(罪)について、自分自身に腹をたてています。でも昨日(禁錮3年の実刑を受けたことで)、私は自分の行動の責任をとりました。単に私は(トランプに対して)忠誠だったのです。(中略)盲目的なまでに忠誠を誓っていました。本当に彼を憧れていましたから。(中略)いまホワイトハウスにいる男性は私の知るドナルド・トランプではありません。まったく違う人です」
禁固刑を受けた男がほかに何を隠そうというのだろうか。テレビに映しだされたコーエンは幾分かやつれていたが、真摯な受け答えだったと思う。
コーエンの罪の1つが偽証罪だが、本当はトランプこそが偽証罪に問われてしかるべきだということは多くの人のが思っていることである。
トランプの終焉の始まりである。(敬称略)
ロシア疑惑の闇は想像以上に深い。
2016年のアメリカ大統領選にロシア政府が関与していたことは間違いがないというのがロバート・ムラー特別検察官チームの結論であるが、トランプが本当にかかわったのかがいまだにはっきりしない。
ワシントン・ポスト紙は9日、ドナルド・トランプの周囲にいる最低14人がロシア疑惑にかかわっていたと書いた。
「かかわっていた」というのは微妙なニュアンスである。英語ではinteractという単語が使われるが、関与を知っていただけなのか、ロシア政府による選挙介入を手助け(共謀)したのか、それ以上の違法行為をしていたのか、ポスト紙の調査報道でもまだはっきりしていない。
14人の中にはトランプの長男ドナルド・トランプ・ジュニア、義理の息子ジャレッド・クシュナー、長女イヴァンカ・トランプも含まれる。もちろん有罪判決を受けている弁護士マイケル・コーエン、選対委員長だったポール・マナフォート、外交アドバイザーのジョージ・パパドプロスも入っている。
10年以上もトランプの弁護士だったコーエンと選対トップにいたマナフォートが今後刑務所に入ることは確実だが、その状況でトランプだけが「シロ」であることの方がむしろ不思議である。
ムラーは今年5月、「トランプを起訴しない」と発表したが、状況は変わってきている。トランプは今後も知らぬ存ぜぬを貫くと思われるが、状況証拠だけでなく関係者の証言と決定的な証拠がでてくれば起訴もあり得るだろう。16年の選挙戦で、トランプは少なくとも2つの違法行為をしたとの見方もある。
ムラーは12月7日付けで、ワシントン特別区連邦地裁(マナフォート)とニューヨーク州南部地区連邦地裁(コーエン)に新たな覚書を提出した。そのコピーを入手して読み込むと、そこには2人がどれほど無節操に偽証を繰り返し、罪を犯してきたかが記されていた。
もしかすると遠くない将来、トランプが“ブタ箱”に入ることがあるかもしれない。(敬称略)