スリランカ蟹、「もういい」です

                    

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上海ガニの季節である。先週、シンガポールにいる時に、チャイナタウンで上海ガニが食べられるかと思ってマーケットを散策していた。

一見すると上海ガニのようだが、一回り大きい。訊くと「スリランカ蟹」という種類だという。チャイナタウンのマーケットでは小さいもので1匹6ドル(シンガポールドルなので約360円)。大きいもので20ドル(約1200円)。生きている。

ガイドブックに書かれていた通り、多くのレンストランでいくつもの調理法で出されていた。

「一番のおすすめでお願いします」

出てきたのはチリソースに絡められた、オレンジ色で満開といった大ぶりのスリランカ蟹だった。ソースはチリがベースとはいえ、頬をすぼませるほど辛くはない。白米の上にかけて食べると食欲が増す。

ただ蟹の甲羅が手に負えないほど硬く、途中でお手上げ状態になりかけた。ロブスターのハサミをつぶす時に使う器具をつかっても、松葉ガニを食べるときのように肉がプリンと出てくるわけではない。

「もっと食べやすく調理してほしい」と思いはしたが、店の人に言うわけにもいかず、そのまま両手をチリソースまみれにしながら一応食べ終えた。

蟹肉はしまっていて、ほのかに甘みがあり、ホタテ貝を食べているようでもあったが、食べた満足感よりもベトベト感と格闘による疲労感が強く、「もういいや」が本音だった。

企業が失敗する一例

経営の難しさの一つは、幾筋もの光が予想以外の方向から差し込むことである。

その時に問題が回避できたり、うまく対処できれば大きな痛手は被らないが、経営陣はすべてのビジネス環境の変化に対応できるわけではない。成功している世界の企業からその秘訣を探ることは重要だが、同時に失敗例から学ぶことも重要である。

今回、取り上げる企業はフランスの総合小売業カルフールである。業界では世界最大のウォルマートに次ぐ第2位(売上)で、世界で最初にスーパーマーケットと百貨店を結合させたハイパーマーケットという業態を導入した企業でもある。

その社史をみると、成功と失敗(撤退)の繰り返しで、ある意味で一般企業の足跡と変わらない。本国フランスやスペイン、ポーランド、イタリアなどのヨーロッパ市場での成功がブラジル、アルゼンチン、中国、インドネシアなどでの成功を呼び寄せている、、、、(続きは堀田佳男公式メールマガジン『これだけは知っておきたいアメリカのビジネス事情』)。

2派に分かれる世界のビジネス潮流

「アメリカの時代は終わった」という発言を耳にすることがある。私に言わせれば、それはアメリカに対する無知をさらけ出している言い分であるかと思う。過去30年、アメリカにかかわり続けているため、その言葉がいかに説得力がないものであるか、多くの分野で証明できる。最近では「中国の終わり」という切り口さえ登場しているが、それも一側面に過ぎない。

両表現は的確さを欠いているが「特定分野に限っては」という前置きをつけると、少しばかりの説得力を持ってくる。たとえば、中国南部広東省の新塘(シンタン)は「ジーンズの村」として世界のアパレル関係者にその名が知られている。

だが、いま存続の危機に立たされている、、、、(続きは堀田佳男公式メールマガジン『これだけは知っておきたいアメリカのビジネス事情』)。

政治システムに完璧なし

このところ、崩れゆく資本主義の行き先について考えている。

シンガポールに来て、ひとつのヒントがここにあると思ったが、シンガポール人10名ほどと話をすると次から次へと不満が口をついてでる。どこの国でも現政権に対する批判はあるが、人口も増え、経済成長もいちじるしく、生活水準も高いこの国でも求めるものはつきないことがわかる。

                            

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1965年の独立以来、現在の首相リー・シェンロンで3人目のリーダーである。政治的には人民行動党の一党独裁で、国家資本主義を推進している。

市民は普通にカネ儲けに走ることができるが、車1台買うのに所有許可証を数百万円はらって取得しなくてはならず、制約は少なくない。

政治的にモノ事を進めるときに、「緩やかな独裁」は日本とは比較にならないくらいのスピード感で決断できるが、首相の年俸は数億円で、一部の富裕層は何台もの車を所有し、一般市民との間に格差がひろがっている。

それでも憤懣が表出しているわけではない。「独裁者」を打ち倒そうという運動は起きないのか問うと、「ないない。平穏は保たれているから」とリビアのような独裁者とは違うと言う。

人口約520万。4割弱は移民である。母国語はマレー語だが、コンビニの店員もタクシーの運転手も英語を話す。淡路島とほぼ同じ面積のこの国は、気候も町のつくりもどことなくフロリダに似ている。

若い国だからこそ高い効率を追求した国家が建設できたのか、それとも緩やかな独裁だからなのか、はたまた中国人を中心にした混成チームによる国民性のあらわれなのか。

日本国内にシンガポールに似たモデル都市を作っても面白い。