米金融機関バンクレート社が9月下旬に公表した報告書によると、米国で過去1年、年金の積み立てを取り崩した人が 約3000万に上ったというのだ。
同報告書にはさらに驚くべき内容が記されていた。回答者のなんと93%が、年金だけで生活することは「すでにファンタジーの世界になった」と回答した(過去1年で3000万の米国人が年金を取り崩した:日経ビジネス )。
Photo courtesy of the PresidentPost
米金融機関バンクレート社が9月下旬に公表した報告書によると、米国で過去1年、年金の積み立てを取り崩した人が 約3000万に上ったというのだ。
同報告書にはさらに驚くべき内容が記されていた。回答者のなんと93%が、年金だけで生活することは「すでにファンタジーの世界になった」と回答した(過去1年で3000万の米国人が年金を取り崩した:日経ビジネス )。
Photo courtesy of the PresidentPost
メッキはすぐに剥がれるということか―。
アメリカ大統領選で7月以降、共和党レースのトップを走ってきたドナルド・トランプの勢いにかげりが見えてきた。
今月16日の共和党候補による討論会では精彩を欠いていたし、事実関係や詳細な数字は相変わらずあいまいなままだった。共和党の他候補から攻撃されると的はずれな受け答えに終始し、万人を唸らせるだけの理知的な論理を展開できない。
依然として各種世論調査ではトップを維持しているが、今後も同じレベルの支持を得られる保証はない。8月12日の当ブログで、「多くの政治アナリストは『支持率が高いのは今だけ』と評しているし、私もそう考えている。年内には失速するかに見える」と書いた通りになりそうである(アメリカの病理 )。
メキシコとの国境に万里の長城をつくるというアイデアは一時的には実に「キャッチー」な策だけれども、それによって中南米の人たちだけでなく、外国人からどれだけの嫌悪感を抱かれているのかを理解しているとは思えない。
連邦議員や州知事などではなく、成功を収めたビジネスマンにアメリカ合衆国を託してみるという国内のムードはよく理解できるが、トランプはいただけない。
元HPのCEOカーリー・フィオリーナの方が現実的な期待度は高い。もし彼女が共和党の代表候補になれば、ヒラリー対フィオリーナという女性同士の対決になる(ヒラリーの対抗馬として、共和党にフィオリーナ登場)。(敬称略)
拙著『エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明』(エイズ治療薬を発見した男 満屋裕明 )をベースにしたテレビ番組が、9月25日(金)にNHKで放映される予定でしたが、編成の都合で10月8日(木)に変わりました。
放映時間は午後10時です。ご都合のつく方はご覧いただければと思います。
ドキュメンタリー番組なので、実際の満屋先生が登場します。番組の3分の1ほどが劇画という構成で、伝記風の流れになるはずです。
ちなみに私はでません・・・
18日午後3時に国会に出向いた。その時間は労組の人たちが中心となり、安保関連法の反対を訴えていた。だが最初からわかっていたことだが、安保関連法は無情にも参議院本会議で可決された。
法案はすぐに施行されないので、今後さまざまな手を尽くして廃案にする努力は民主党内にもある。私はアメリカの手法と同じように、最高裁に違憲立法審査を申請できないものかと愚考していた(安保法制を最高裁にゆだねる )。
元最高裁判事の1人にコンタクトをとっているが、まだお目にかかれていない。日本では多難なことらしいが、憲法を無視した強引な法案の進め方におおくの方が怒りを覚えている。
廃案が無理であれば、法案に賛成票を投じた与党議員を次の選挙で落とすことである。政治家の弱点はそこだ。
組織的に選挙妨害をすると犯罪になるので、有権者が今日のできごとを次回選挙まで胸にしまって忘れず、賛成票をいれた政治家の再選を阻止することである。それが有権者の力であり、民主主義の力なのだろうと思う。
先日、スウェーデン人の青年を囲った食事会があった。日本にきて間もないので、日本語はポツリポツリである。こちらとの会話は英語になる。
北欧の人たちの多くが「普通に」英語を話すことは知っていた。彼もそうだった。
うらやましいのは「イギリスにもアメリカにも住んだことはありません」と言いながら、ほとんど英米人と同じレベルの英語を話していたことだ。
「スウェーデンでは英語を小学校2年からやります。私は他の人たちより、少しマシかな?」
2年生から高校卒業までの英語教育で、ほとんどの人が英語を話せるようになるという。言語学的にスウェーデン語が英語と近いという理由もあるが、日本人からみれば「ズルイ」以外にない。
私はアメリカに25年もいたので話せて当たり前だが、言いたいことを英語でスッと言えるようになるまでにはずいぶん苦労した。日本の英語教育だけでペラペラになった人がいたら、ご紹介してほしいくらいだ。
今春、「英語ができる」高校3年生と話をした時、愕然とさせられた。
というのも、彼女は大学受験の模試で偏差値83を取ったことがある生徒だったが、英語をペラペラ話せるわけではなかった。
都内の進学校に通い、「英語ができる」生徒でも話せないのが日本である。これは英語でモノを考えていないからで、頭の中で日本語から英語に翻訳しているかぎり、本当にしゃべれることにはならない。
文科省が主導して、全国の英語の先生たちに訳す作業をやめさせて英語だけで授業を進め、生徒たちに英語でモノを考えさせれば少しずつ変わっていくはずだ。
それでも英語が嫌いで、勉強をしない、話そうとしない、英語で考えようとしない人は今後もずっと英語は話せないままである。