習近平の危険な挑発:台湾上空の事故が招く惨劇に備えよ

台湾が設定している防空識別圏(ADIZ)に、10月1日から150機ほどの中国軍機が侵入したことで、中台関係の緊張がこれまで以上に高まっている。

中国と台湾の有事に発展してもおかしくないといった議論が散見される一方で、すぐに軍事衝突に入る可能性は低いといった冷静で一歩引いた言説もある。両国関係のイマを現実的に俯瞰してみたい。

中国軍機による防空識別圏への侵入は何も今に始まったわけではない。2020年だけでも380機が侵入しており、半ば常態化してきている。ただ今月に入ってから、侵入する機体数が急激に増えたことで、習近平国家主席の中国・台湾の統一の野望が全面に出てきたのではないかとの見方がある。

台湾の邱国正(チウクオチョン)国防相は10月6日、中国との緊張関係は過去40年で最悪の状態にあると述べ、両国間に偶発的な攻撃が生じるリスクが高まっているとした(続きは・・・習近平の危険な挑発:台湾上空の事故が招く惨劇に備えよ)。

「中国封じ」のTPPが「米国封じ」に変質し始めた

「中国がアジア太平洋地域で主導権を握るのを、ジョー・バイデン大統領は黙って見ていてはいけない」

「だからバイデン政権はCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的かつ進歩的な協定=Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership)に再び加盟して、リーダー的役割を担わなくてはいけない」

米首都ワシントンのシンクタンク研究員は筆者にはっきりした口調で、米国のCPTPPへの加盟の必要性を述べた。

再び議論が活発化してきたTPP(環太平洋パートナーシップ)問題。冒頭の発言内容を少し補足させていただくところから当稿を始めたい(続きは・・・「中国封じ」のTPPが「米国封じ」に変質し始めた)。

人材不足で悲鳴上げるナース、米国で激しい獲得競争

新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が進んでいることで、米国の感染者・死亡者は収束するかに見えた。ところが、再び「感染の波」が到来し、医療従事者の疲弊は深刻化している。

日本でも医師・看護師の心身疲労の問題は社会問題となっているが、当欄では米国の現状を記したいと思う。

いま米国では1日平均13万6000人(米疾病予防管理センター)の新規感染者が出ている。米国の人口が日本の約2.6倍であることを考えても、大変な数字である。しかもコロナによる死亡者も全米で1日1500人以上(過去1週間平均)に達している。こうした状況下で米国の医療現場が直面している問題がある。

一つは医療従事者の「燃え尽き症候群」である。特に看護師たちは現場の危機的状況に疲れ果て、辞職する者が増えている。(続きは・・・人材不足で悲鳴上げるナース、米国で激しい獲得競争)。

トランプ氏が多額の資金調達、大統領選へ準備着々

2021年1月に米国でジョー・バイデン政権が誕生したばかりなので、この時期に次の大統領選(2024年)の話をするのは時期尚早かもしれない。

ただ大統領選には選挙期間が設定されていないことから、本日、ある候補が次期選挙への出馬宣言をしても何も不思議ではないし、米国ではすでに大統領選の話題は出ている。

首都ワシントンから届く情報を総合すると、すでに虎視眈々と次期大統領選に照準を合わせ始めている大物がいる。ドナルド・トランプ前大統領だ。

もちろんまだ出馬を表明しているわけではないが、同氏の周囲からは「もう一度ホワイトハウスで執務をする」というトランプ氏の野望が消えていないとの話が伝わってくる(続きは・・・トランプ氏が多額の資金調達、大統領選へ準備着々)。

米国で空前の山火事、駆り出される女性受刑者の悲惨な実態

米西南部を悩ませている自然災害がいま、深刻さを増している。

今夏の熱波によってカリフォルニア州やオレゴン州を含む12州で発生した山火事は、すでに80カ所を超えており、いまも被害は拡大している。その中でも特に、オレゴン州南部で7月6日に発生した「ブートレッグ火災」はいまだに燃え続けており、鎮火のめどは立っていない。延焼面積はすでに東京23区の2倍に達している。

ちなみにブートレッグというのは、今回の山火事が同州のブートレッグ・スプリングズという場所から発生したことで名付けられた。千人単位の消防士が消火活動にあたっているが、その中に女性受刑者で組織された消防隊がいることを知る人は少ない。

7月下旬に米国で出版された単行本『ブリージング・ファイア(火を噴く)』には、毎年多くの山火事消火に駆り出される女性受刑者たちの悲哀がつづられている(続きは・・・米国で空前の山火事、駆り出される女性受刑者の悲惨な実態)。