今回は、ある米国人女性がネット上で投げかけた相談を取りあげたい。26歳の匿名女性がネット上の人生相談で、「早期退職したい」 と書いたことが波紋を広げ、何千人もが書き込みをする事態になっている。

相談内容と回答者の見解、さらにコメントを示しながら、イマの米国人男女が抱える思いを考察してみたい(米人生相談:「26歳女性ですが早期退職してもいいですか」に大波紋)。

Very Early Retirement

「ヒラリーが勝つよ。賭けてもいい」

世界的に著名な投資家ウォーレン・バフェット氏は2014年10月、カリフォルニア州で行った講演会でこう言った。

「僕は普段、こんなことを簡単に口にしないんだ」

天才的な相場観を持つと言われるバフェット氏の発言だけに、ヒラリー・クリントン前国務長官(67歳)が次期大統領になるという予測は説得力を持つように思われる(バフェット氏が見る2016年米大統領選)。

hillary1.jpg

2012年8月、南アフリカでネルソン・マンデラ氏と。by the White House

ただならぬ意気込みであるーー。

次の国防長官に指名されたアシュトン・カーター前国防副長官(60)は1994年、北朝鮮への空爆を進言していた。米軍による空爆は第2次朝鮮戦争につながらないとも限らない。

チャック・へーゲル国防長官が辞任を発表したことで、バラック・オバマ大統領は今月5日、後任の国防長官として安全保障政策の強硬派と言えるカーター氏を指名した。

カーター氏とはいったいどういう人物なのか。冒頭の北朝鮮空爆論にいたる経緯を説明するところから始めたい(カーター次期国防長官は北朝鮮への空爆を進言していた)。

ash-carter1.jpg

12月5日、ホワイトハウスの執務室でカーター次期国防長官と。

by the White House

1日に22人が自殺している-。

11月11日の米ベテランズデー(復員軍人の日)に合わせて反戦イラク帰還兵の会が発表した復員軍人における自殺者数である。

「復員軍人」というのは、日本では第2次世界大戦から戻った軍人を指すが、米国でいま注目されているのは2001年から始まったアフガニスタンでの戦争と03年から始まったイラク戦争から本国に戻った米兵たちを指す(この現実を見よ! 戦争から戻っても自殺が絶えない米復員軍人)。

soldiers1.jpg

by the Pentagon

米中間選挙で野党の共和党が大勝した。翌日、ワシントンから2通の電子メールが届いた。

1通目の差出人は「バラック・オバマ大統領」 だった。嘘ではない。件名は「次に来るもの(Here is what ‘s next)」とあった。

印刷するとA4の紙で1ページ。ホワイトハウスのロゴの入った書簡である(中間選挙直後にオバマ大統領から届いた手紙)。

obama3.jpg

by the White House