5日の番組終了後、大阪の朝日放送(ABC)の局内で。
カテゴリー: キックオフ
地ビール
信州を旅している。
今日は凍てついた軽井沢にいる。午後3時の気温が摂氏4度。浅間山の山頂は天からの白い贈りものでおおわれている。
夏場の軽井沢駅周辺は原宿のような雑踏らしいが、いまは誰も近づきたがらないようで、歩道でキャッチポールをしても誰にも迷惑をかけないほどだ。
日本中、どこへいってもそこでしか手に入らないものがある。今日、出会ったものにはカルビーからでている「ジャガリコ」野沢菜味(信州限定)とオラホという地ビールがあった。
オラホは信州の言葉で「私たち」という意味だ。地ビールは全国に100ほど醸造所があり、オラホビールはその一つだ。今年8月に行われた国際ビール大賞でアンバーエールが銀賞を、ゴールデンエールが銅賞を受賞した。
アンバーエールを味わった。泡立ちも香りもいいが、いささかさっぱりしすぎていて冷水を飲んでいるような気がしないでもない。けれども、大手メーカーのビールにはない新鮮さがある。
Let’s make a toast to our life!
Happy coming new year!
新たなディパーチャー
「ブログであるのに書き込む回数が少ない。もっと身の周りのことでもいいから書いてほしい」
ごもっともな意見である。ホームページというものをスタートさせた2002年、週1回ほどのペースでエッセイを書きはじめた。07年にブログに移行し、本来であればペースが上がらなくてはいけなかったが、逆にペースダウン。
これまでは読んでくださる方がいるかぎり、日記以上のものを書きたいと思ってきた。しかし、知人からも「より多くの情報や多角的な考え方を世に送り出したほうがブログらしい。長いものは商業誌で書いているんだから。ガンガン書いて」というエールをもらった。
「それでは、、、」と、いまは思っている。
興味の対象は政治や経済だけでなく、社会問題から自然現象までさまざまなので、今後もおつき合いいただければ幸いである。
昨日、コンビニに行ってあらためて思った。
「ビールの種類が少ない」
「そんなことはない」と考える方は多いだろう。確かにたくさんの種類のビールが棚にならんでいるが、ほとんどが大手ビールメーカー5社のもので独占されている。酒屋やデパートにいけば別だが、ドイツやイギリス、アメリカのビールが何十種類とならんでいるコンビニはない。
ビールが置かれるスペースに限りがあることは知っている。しかし、国産の同じ種類のビールが横にダーッと並び、そしてまた別の種類の国産ビールが横にダーである。たった2種類のビールが10列くらいを占領していることはザラだ。
取材していないので推測で書くが、メーカー側のコンビニへのプッシュがすごいからなのだと思う。営業力の違いである。これはスーパーでも同じで、外国産ではバドワイザーやハイネケンといった名の通ったビールでも満員電車に押し出されたように隅の方に置かれている。地ビールについてはほとんど無きにひとしい。
アメリカのスーパーやコンビニのビール棚のおよそ半分は外国産である。どうして日本のコンビニでオランダのビールが普通に売られていないのだろうか。飲みたい人がいない?そんなことはない。何千、何万という世界のビールを試してみたい人は多いはずだ。
日本には世界中のものがあふれかえっているようにみえるが、それは幻想である。
多くのビールを試し、その中で「どうしてもエビスが好きだ」という人がいてもいいが、その前に「アイルランドのビールを10種類飲ませろ」という声に応えるべきである。
実はコンビニのビール棚のスペースはかなり広い。縦一列に一種類ずつ置いていけば、50種類以上のビールを並べられる。だが、キリンやアサヒが黙っていない。
消費者は無意識のうちにビールの選択肢を狭められているのだろうと思う。はっきり言えば、ビール市場は外国産に開放されていないのだ。
だから、ほとんどの日本人はアメリカのビールというと、バドワイザーしか知らない。コンビニにいって外国産のビールが少なくとも20種類くらい手にできる環境がほしい。そうすれば、バドワイザーはアメリカのビールの中ではもっとも水っぽくてマズイ(私の意見)ことがわかると思う。