今朝(28日)の朝日新聞文化面に黒柳徹子氏(91)のインタビュー記事が出ている。そこで述べられた徹子さんの言葉にハッとさせられたと同時に、彼女の衰えぬ魅力を再認識させられた。
インタビューは新刊「トットあした」(新潮社)について訊いているのだが、「徹子の部屋」が来年2月で放送開始50年になることもあり、テレビ草創期から放送業界に身をおいてきた徹子さんの思いが語られている。
「私は結局ね、人間てなんてすてきっていうところをお見せしようと思ってきました」
この一文に黒柳徹子という人の人生哲学が凝縮されているような気がしてなならい。さらにこうも言う。
「この人は嫌な人なんですよなんて見せても、世の中暗くなるばっかり」
何十年もの間、テレビで活躍し続け、さらに負の印象を社会に与えてこなかった理由がここにある。人の悪い側面や影の部分にはあえて触れず、プラスの側面だけに目をむけるようにしてきたという姿勢は立派である。そして最後にこう述べる。
「100歳を過ぎてもテレビでインタビューしているっていうのは、見ている方に私もがんばろうって思ってもらえるかも。だからもうちょっとやってみようかな」