夜、自宅のリビングにいる時は、ほぼ確実にテレビがついている。ケーブルにもつながっているので、多くのチャンネルが視聴可能だが、はやり地上波を観ることが多い。ただ、本当に満足のできる番組は少ないし、歳をとってくるとなおさら、ほとんどの番組が高齢者向けには制作されていないこともあって「つまらない」というセリフがでてしまう。
いま日本の65歳以上の人口は3600万人強で、総人口の約3人に1人にあたるが、テレビ局がわれわれ世代を対象にした番組制作に力を入れていないことは歴然としている。年寄りこそ、自宅でテレビを観ている機会が多いはずだが、そこには焦点があてられていない。だから私はニュース番組が中心になってしまう。
さらに、地上波の視聴率が低下していることから広告収入が減少し、制作サイドは資金不足に陥っており、高質な番組をつくれない現実がある。さらに若者はNetflix やアマゾン・プライムなどを観るようになり、地上波はほとんど観ないという人も増えている。
また、地上波を観ていると、やたらとCMが多いので番組が中断されて嫌気がさすことも少なくない。その点、ケーブルの番組はノンストップで視聴できるところもあり、どうしても地上波への不満が増す。「それであれば観なければいい」と言われてしまうが、テレビがオンになっていないと淋しいので、矛盾しているが今晩もまたテレビと相対するはずである・・・嗚呼。