もう閉幕・・:東京五輪(3)

今日で東京五輪が終わってしまう。あっという間に最終日がきたという感じで、世界のトップアスリートたちの戦いをあと2週間は観ていたかったというのが本音だ。

開催前はコロナ蔓延を憂慮して開催中止の声も大きかったが、いつの間にか五輪の熱気にかき消されていた。それは開催中止というネガティブな動きより、アスリートたちの命をかけたポジティブな躍動の方がはるかに人の心を動かすエネルギーが大きかったからだと思う。

試合を観ていて、鳥肌がたったシーンがいくつもあった。競泳女子の大橋悠依選手が400m個人メドレーで金メダルを獲った瞬間、橋本大輝選手が種目別鉄棒で着地をピタリと決めて金を確実にした瞬間、そして柔道の阿部兄妹が共に勝った瞬間、、、。

戦っている間は長く感じられるが、最後の勝ち負けが決まるのは一瞬である。テレビを観ている側はその瞬間を待ち焦がれて、喜び、泣き、安堵する。子どもたちはそうした感動を大人よりも何倍も強く受けとめるのかもしれない。そこから次世代の選手が生まれでるのであれば、五輪は開催して大正解だったと思う。