限界を超えて:東京五輪(2)

世界中から東京に集まったトップアスリートたちの熱戦が連日、繰り広げられている。すでにいくつもの世界記録が樹立されている。

東京五輪について書いたブログ(期待している選手:東京五輪(1))で、「人間が人間である以上、スポーツで争う距離や時間といった記録はいつか限界がきてしまうかもしれない」と書いたが、この言葉が人間の可能性を矮小化させているとの思いもある。限界がくることは一般的に考えれば当然かと思うが、今回の東京五輪で打ち立てられた世界記録を目の当たりにすると、「人間は限界をこえるもの」と言えるほど、可能性を追求しつづけられるかに思える。

水泳では男子100mバタフライのケーレブ・ドレッセル選手(米国)や女子200m平泳ぎのタチアナ・スクンマーカー選手(南ア)をはじめ、リレーでも世界記録がでている。陸上では男子400mハードルでカールステン・ウォーホーム選手(ノルウェー)や女子三段跳びユリマル・ロハス選手(ベネズエラ)が世界新記録を樹立した。

前回の五輪ブログで、個人的には男子走り幅跳びのキューバ代表、ファン・ミゲル・エチェバリア選手に世界記録更新を期待していると書いたが、8メートル41センチに終わり、記録更新にはいたらなかった。それでも将来、誰かが9メートルの大ジャンプをする日がくると期待している。

五輪が終わるまで、もうしばらくテレビの前で熱戦を観たいと思う。