草なぎ剛あらわる

10月9日正午、映画『ミッドナイト・スワン』に主演した草なぎ剛氏が外国特派員協会の記者会見に現れた。

会見室に入ってきた時から魂をどこかに置き忘れてきたような、浮かない表情をしていたが、質疑応答になるとハキハキとした受け応えに変わった。

公開中の映画ではトランスジェンダーの役をこなしており、出演依頼を受けた時から「むずかしい役だとは思ったが、役柄から暖かさを感じたし、すぐに撮影に入りたいと思っていた」と述べ、脚本を読んだあとの感想をこう漏らした。

「 脚本を読んだ時に泣きました。 その脚本がもっているエネルギーを役に乗せることが大事だと思っていた」

しっかりした口調でそう言うと、一瞬、彼の目に魂が宿ったような気がした。映画は9月25日から全国公開中である。