マクロン勝利の意味

フランスのエマニュエル・マクロン氏(以下マクロン)が次期大統領に当選した。

39歳という若さや極右のマリーヌ・ルペン氏を破った点に関心が集まるが、私は既成政党ではなく、中道系候補として当選を果たしたところに意義があると考えている。

これまでの古い政治体制を打ち破るという点で、39歳という年齢はそれだけで魅力があったし、トランプ政権の反動という意味から反ルペンの流れができたとの見方は間違ってはいない。

ただ保守対革新という古い図式から1歩ではなく2歩ほど先に進んで、政治に新しいモデルを取り込んだ。労働環境をより柔軟にする主張や公務員の終身雇用の廃止といった内容にマクロンの考えが表れている。

右派と左派の仲裁をするということも口にしてもいる。どちらにも寄り添わない点がマクロンらしさであり、今後も新しいことに挑戦し続けていってほしいと思う。

すでに急進的な左派と右派から嫌われているが、自分流を貫き続けながら、広い支持が得られることを願っている。