(photo courtesy of Hollywoodreporter.com)
米大統領選の予備選があと半月で始まる。
いちおう「ライフワーク」と公言しているので、最初の州であるアイオワ州党員集会へ取材に向かう。
共和党候補のドナルド・トランプは年が明けてもほとんどの州で支持率がトップである。ここまでの強さは、ほとんど誰も読めなかった。
私は昨年9月末まで、トランプは年内には失速すると予想していた。10月になって、「彼の強さは一過性のものではない」とわかったが、当初の見立てはハズレた。年末になってもトランプは勝てないと述べる専門家もいたが、そろそろ現実を直視すべきだろう。
組織に属さない身分なので予想が外れても左遷されることはないが、大統領選を追っている者としては恥ずかしい。
トランプが広範な支持を集める理由は前回のブログで書いた通りだ(誰にもとめられないトランプ)。いまでは共和党の代表候補の座を射止める可能性が高いと読む。
秋の選挙戦で民主党の代表候補を破って次期大統領になることも十分にあり得る。そうなるとアメリカだけでなく、世界にとっては米国関係に緊張が生まれ、場合によっては戦争に突き進み兼ねない。
アメリカの良識的な有権者がトランプだけは「危険な候補」と判断することだけを祈りたい。(敬称略)