カンヅメのその後

前回のブログでホテルにカンヅメになっている話を書いた。

すでに解放されて、いまは普段の生活にもどっている。わたしは毎月30本近い原稿を書いているので、カンヅメになって書く原稿は別モノである。

別モノの原稿を昨日、担当編集者に送った。もちろんメールに添付するのだ。普通はメールで送ればメールで返事がくる。だが昨日は違った。

スマホが電話の着信で震えた。

編集者は褒める言葉をつかわなかった。その代わり「読んでいてウルウルしてしまいました」と言った声はすこし震えていた。それで十分だった。

その原稿は今秋、書籍としてお読み頂けるはずである。

カンヅメの話にもどるが、わたしは貧乏性ということもあり、以前、海の見える高層ホテルにこもったときは、浮かれてしまって満足に仕事ができなかった。ましてや、ホテルの屋上に露天風呂があり、1日に何度も入ってしまい、すっかり頭がのぼせてほとんど仕事にならなかった。

今回は普通のホテルである。部屋は4畳半、、、より広いが「カンヅメにされた感」があった。その方が集中できることが今回よくわかった。

以前、アメリカのミシガン州に本社を置くドミノピザの社長にインタビューしたことがある。創業者だ。彼のオフィスは25メートルプールほどの広さで、特注の机はそれだけで4畳半くらいあった。

だが彼はそこでは仕事をしない(できない)と言った。すぐ横に隣接された3畳ほどの暗い小部屋で仕事をする方が集中できるという。

小部屋主義、、、そんなにたいしたものじゃないです、、、ハイ。