「1日10万ページビュー(pv)を超えたら大ヒット記事です。堀田さんの記事は21日だけで22万ページビューに達しました」
日経ビジネスオンラインの担当編集者はメールでそう書いてきた。
今週書いた拙稿『やはり進んでいる若者のフェイスブック離れ』への読者アクセス数がこれまで書いたどの原稿よりも多かった。22日、23日になってもアクセスは増え続け、いまは40万pvを超えているかもしれない。
これは私が書いたからというわけではない。フェイスブックがテーマだからである。しかも、ティーンはもう使わないという内容なので、読者の興味をそそったに過ぎない。
2年前からフェイスブックは終わるという内容の記事を書いている。2年前は激怒した読者が辛辣な批判を私に向けることもあったが、いまは状況が変わった。
今さら誰もが知るような内容を書いてどうしたのかという思いさえ感じる。だから40万ほどのアクセスがあっても、「とても参考になった」という方は3割にも満たない。6割近くが「参考にならなかった」と回答している。
ただ記事に対する「いいね」ボタンは4500本に達し、ツイッターのリツイートを入れるとどれくらいの数字になるのかは正確につかめない。同意してくださった方もいれば、その逆の意味で読まれた方もいるだろう。
ファイスブック利用者の心情としては、なくなっては困るものだろうから、今後の成り行きに興味があってアクセス数が増えたようだ。
日本経済新聞のオンライン版に登場したのも読者数が増えた理由かもしれない。さらに他のニュースサイトへの転載もあった。相乗効果が働いた結果である。
しかし40万のアクセスがあっても、私のところに直接メールやコメントを寄せてきた人はいない。40万分のゼロである。書いた本人には興味がないということだ。
世の中、そんなものである。