森本防衛相誕生!

拓殖大学大学院教授の森本敏が新しい防衛大臣に任命された。

面識はないが、防衛問題のプロとして日本がとるべき防衛政策を着実に現場で執行できる方だろうと思う。現職の田中直紀とでは比較にならない。

私は勉強会で酒を飲み交わす防衛副大臣、渡辺周の起用が妥当と考えていたが、省内事情によりすぐにはトップに就けないらしい。

ただ森本の名前が公表された4日、民主党内部から疑問の声があがった。元首相の鳩山由紀夫は「ミサイルのスイッチを入れる権限を有する方が選挙の洗礼を経ないでよいのかとの議論も出てくる」と発言。「、、、議論も出てくる」というのは、政治家らしい責任転嫁の表現でしかない。

「、、、、洗礼を経ないでよいわけがない」と言明すればいいのだが、そうは言わない。しかも鳩山の言葉である。すでに政治家として終わっている人間の批判に耳を傾ける必要はない。鳩山よりも情けない元防衛相の一川は「あれでいいのかな」と口にする始末。両氏とも自身の政治家としての資質に目をむけるべきだ。

アメリカでもペンタゴンのトップに政治家以外の人がなることはよくある。現在の国防相のパネッタは下院議員やCIA長官を務めたが、前任のゲーツは政治家ではなかった。テキサスのA&M大学の学長を務めた元軍人で、彼の経歴は森本に似ている。

クリントン政権時代のペリーも政治家ではなかった。政治家が必ずしも閣僚になる必要はない。むしろ有能な適任者は外にいると考えた方がいい。

森本には普天間を片付けて頂きたいと思うことしきりである。(敬称略)