タヌキ猫

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拙宅を訪れた方からは「エッ、何これ?」という発言や、「タヌキ?」の言葉がでるが、ラグドールという長毛種の猫である。ペットがダメな方もいるが、私は犬も猫も好きである。今は「モンタ」というこの猫が1匹。

春は抜け毛が多くなるが、妻の一言で納得させられている。

「ネコの毛は幸せを呼ぶよ!」

オバマ、同性婚にゴーサイン

アメリカではいま同性カップルの結婚問題が急浮上している。

大統領のオバマが9日、ABCテレビのインタビューで大統領としては初めて同性婚の支持表明をしたことで、同問題が再燃した。

by the White House

決して新しい問題ではい。70年代から議論されている。

今回は大統領が個人的に支持したことで、アメリカが2分するほどの議論がさまざまなところで起きている。ラジオのトークショーなどは凄まじい。

同性婚はすでに6州(アイオワ、コネチカット、ニューハンプシャー、ニューヨーク、バーモント、マサチューセッツ)、そして首都ワシントンで認められている。今後も増えていくはずだ。

連邦法では1996年の結婚法で「1人の男性と1人の女性」と結婚を定義しているが、州政府の権限が重視されるアメリカでは、時に連邦法よりも州法の決めごとの方に効力があったりする。

同性婚の賛否は、アメリカではリベラルか保守かの踏み絵になっていて、ほぼ国を2分している。私は同性愛者も異性愛者同様に結婚する権利があって当然だと考えるので異論はない。

この時期にオバマが同性愛者擁護の立場を鮮明にしたことは、11月の大統領選挙を見据えて、より多くの票を呼び込もうとの考えが背後にあるからだろうが、同性愛者は最初から共和党ロムニーに一票を投じないので、改めてリベラル色を打ち出してロムニーとの対決姿勢を鮮明に打ち出したと解釈できる。(敬称略)

世界一を目指さなくなった日本

今月22日に開業される東京スカイツリー。

いまさら述べる必要もないが、自立式電波塔としては世界一である(634m)。ギネス記録としてもすでに認定されている。開業を迎えて、メディアの扱いは大きい。

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だが本当に世界一なのだろうか。心中には「どうしてこれくらいで世界一と浮かれていられるのだろうか」という思いが強まるばかりである。

アラブ首長国連邦のドバイにあるブルジュ・ハリファは828mである。しかも向こうは超高層ビルであり、ホテルや住居、オフィスビルが入っている。着工は2004年で、10年1月にオープン。もちろん人工の建造物としては世界一だ。

はっきり書かせて頂くと、日本は634mごときの電波塔で世界一だと浮かれていてはいけない。なぜ1000mのビルを建てることにしなかったのだろうか。今後何年も他国に追随できない高さの超高層ビルを建てられたはずだ。建築業界の総力をあげれば不可能なことはなかっただろう。

世界ではブルジュ・ハリファの注目度がいまでも高いので、600m強のスカイツリーを「世界一」などとは誰も言わない。世界では世界第2位と扱うか、日本で最も高いと記す。

本当の問題は、いつの頃か日本が国家を挙げて世界一を目指すという意識を持たなくなったことである。突き抜けたエネルギーを日本国内ではあまり感じなくなった。

個々のレベルでは水泳の北島康介や体操の内村航平など世界一が少なくない。大田区の中小企業の中には特定分野で世界1位のシェアを維持しているところもある。

しかし、デフレ状況に陥って何年もたつ日本には、すでに上昇気流に乗って世界を席巻するだけの威力はない。それは家電メーカーから海外に留学しなくなった若者にいたるまで、世界中を突き動かすだけの圧倒的なパワーが遠のいたことと重なる。

日本にはいまだに世界のトップに立てる潜在力があるはずである。ただそれを行動に移していないだけである。今あるものに、あまりにも満足しているように思えてならない。(敬称略)