オバマ、同性婚にゴーサイン

アメリカではいま同性カップルの結婚問題が急浮上している。

大統領のオバマが9日、ABCテレビのインタビューで大統領としては初めて同性婚の支持表明をしたことで、同問題が再燃した。

by the White House

決して新しい問題ではい。70年代から議論されている。

今回は大統領が個人的に支持したことで、アメリカが2分するほどの議論がさまざまなところで起きている。ラジオのトークショーなどは凄まじい。

同性婚はすでに6州(アイオワ、コネチカット、ニューハンプシャー、ニューヨーク、バーモント、マサチューセッツ)、そして首都ワシントンで認められている。今後も増えていくはずだ。

連邦法では1996年の結婚法で「1人の男性と1人の女性」と結婚を定義しているが、州政府の権限が重視されるアメリカでは、時に連邦法よりも州法の決めごとの方に効力があったりする。

同性婚の賛否は、アメリカではリベラルか保守かの踏み絵になっていて、ほぼ国を2分している。私は同性愛者も異性愛者同様に結婚する権利があって当然だと考えるので異論はない。

この時期にオバマが同性愛者擁護の立場を鮮明にしたことは、11月の大統領選挙を見据えて、より多くの票を呼び込もうとの考えが背後にあるからだろうが、同性愛者は最初から共和党ロムニーに一票を投じないので、改めてリベラル色を打ち出してロムニーとの対決姿勢を鮮明に打ち出したと解釈できる。(敬称略)